かんぽ生命の契約問題で揺れる日本の生命保険。生命保険は世帯加入率が約9割にも達する私たちにとってはなじみのある金融商品。今回は、その生命保険について、公開データをもとにわたしたちのくらしの中で生命保険がどのような位置づけにあるのか、また世代ごとに生命保険の死亡保険金がどう変化しているのかについて見ていきたい。
年齢層別の死亡保険金はいくらか
生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」(2018年9月)では、世帯主の年齢層別に世帯普通死亡保険金額を発表している。
以下では、世帯主の年齢別でみた世帯普通死亡保険金額(全生保)を見ていこう。
- 29歳以下:2475万円
- 30-34歳:2883万円
- 35-39歳:2857万円
- 40-44歳:3032万円
- 45-49歳:3050万円
- 50-54歳:3183万円
- 55-59歳:2618万円
- 60-64歳:2493万円
- 65-69歳:1615万円
このように見ていくと、普通死亡保険金額が最も高くなるのは世帯主が50-54歳の世帯で普通死亡保険金額が3000万円を超える。