2. 「給付付き税額控除」とは?「減税」と「給付」の違いから整理

給付付き税額控除とは、税額控除を基本にしながら、控除しきれない分を給付で補うという考え方の制度です。

税制上の控除には、主に次の2つがあります。

  • 所得控除:税金を計算する前の所得を減らすもの
  • 税額控除:計算された税額から直接差し引くもの

給付付き税額控除は、このうち税額控除を土台にした制度です。

所得税を一定額納めている人であれば、税額から控除額が差し引かれるため、減税としての効果が期待できます。一方、所得が低く税額が少ない人や非課税の人については、控除しきれなかった金額が給付として支払われる場合があります。

つまり、この制度は一律の現金給付とは異なります。また、税率を下げるだけの減税策とも性格が違います。納税額がある人には税負担の軽減として働き、税額が小さい人には給付として支援が届く可能性がある点が特徴です。

ただし、実際の対象者や給付額、手続きの方法は制度設計によって変わります。導入や改正が議論される場合には、最新の情報を確認することが大切です。

「減税か、給付か」と二分して考えるのではなく、所得や納税状況に応じて支援の形が変わる制度として理解するとよいでしょう。