1. 半導体製造の「コア中のコア」を担う事業とは
AIやスマートフォンの普及に伴い、「半導体関連銘柄」への注目が高まっています。
しかし、初心者にとって「半導体企業が具体的に何を作っているのか」はイメージしにくいものです。東京エレクトロンの事業内容について尋ねられると、泉田氏は同社が「半導体の製造装置」において極めて重要な役割を担っていると解説します。
「半導体って焼き物なんですよ。シリコンウェハの上に薬をつけて現像して、今度は薬をつけてエッチングという溝を作って、どんどん回路を作っていくんだけど、それの繰り返しが半導体の製造工程なので」
半導体は、シリコンウェハと呼ばれる円盤状の基板の上に、微細な電子回路を何層にも重ねて作られます。この回路を形成する一連の工程を「前工程」と呼びますが、東京エレクトロンはこの前工程で使われる装置に強みを持っています。
中でも同社の代名詞と言えるのが「コーターデベロッパー(塗布・現像装置)」です。
泉田氏はこれを、昔のフィルムカメラの写真現像に例えて説明します。暗室でフィルムを薬液に浸して写真を浮かび上がらせるように、半導体製造でもウェハに特殊な薬液を塗布(コーティング)し、光を当てて回路のパターンを焼き付けた後、不要な部分を溶かして現像(ディベロップ)します。
この「薬液を塗る機械(コータ)」と「現像する機械(デベロッパー)」を組み合わせた装置において、東京エレクトロンは世界中の半導体工場になくてはならない「コア中のコア」の存在となっているのです。
