3. 【個人向け国債】中途換金は「中途換金調整額」が差し引かれる
個人向け国債は、発行から1年経過すると中途換金することができます。ただし、その際は「中途換金調整額」が差し引かれる点に注意が必要です。
中途換金調整額は「直前2回分の利子(税引き前)相当額×0.79685」で計算されます。少しややこしく感じるかもしれませんが、「直近2回分の利子の税引き後の金額」と考えると分かりやすいでしょう。
ここでは、2026年5月募集分の固定5年を100万円分購入し、ちょうど1年が経過したときに中途換金するケースを例に考えてみましょう。
1回あたり9450円の利子を受け取りますので、直前2回分の利子は税引き前で1万8900円、税引き後は1万5060円となります。
この1万5060円が元本100万円から差し引かれ、100万円-1万5060円=98万4940円が手元に戻る計算です。
1年間で受け取った利子(税引き後)は1万5060円ですが、中途換金調整額も1万5060円となるため、この場合では利益が出ない計算となります。中途換金時に直近2回分の利子相当額が差し引かれてしまう個人向け国債では、ある程度長期保有を前提にする必要があるといえるでしょう。
3.1 換金の受け取りには時間がかかる
中途換金の際は、受け取りまでに時間がかかる点にも注意が必要です。
換金した資金を受け取れるのは、中途換金を申し込んだ日を含めておよそ3営業日後となります。金融機関の窓口で手続きを行ってその場ですぐに受け取れるわけではありませんので、資金を使う予定がある場合は余裕を持って手続きを行うようにしましょう。