4. ハイテク機器と強硬手段による盗難が増加

直近の組織的な犯行グループによる盗難は、ハイテク機器を用いるケースが増えています。具体的には、以下のような手口が使われています。

4.1 CANインベーダー

車のバンパー隙間などから電子制御ユニット(ECU)に直接アクセスし、不正な信号を送ってドアロックを解除・エンジンを始動させる。

4.2 リレーアタック

スマートキーが常に発している微弱な電波を特殊な機器で中継し、玄関先などから駐車場にある車の鍵を開けて始動させる。

4.3 キープログラマー

窓ガラスを割るなどして強引に車内に侵入し、特殊機器を使ってその場でエンジンキーのデータを複製する。

このほか、レッカー車やけん引車で車両ごと丸ごと持ち去る、家に侵入して直接鍵を盗み出すなど、強硬手段で盗難するケースも増加しています。

5. 複数の対策を組み合わせることが鉄則

昨今の盗難のトレンドを踏まえると、対策はメーカーが標準搭載するスマートキーや防犯システムだけでなく、複数の対策を組み合わせることが鉄則となります。

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Felipe  Sanchez/shutterstock.com

具体的には以下のような対策が有効な手段となります。

5.1 固定器具(物理ロック)の活用

犯人に「盗むのに時間がかかる」と思わせるため、ハンドルロックやホイールロックなどの物理的な固定器具を併用する。

5.2 スマートキーの電波遮断

リレーアタック対策として、自宅保管時はスマートキーを電波遮断ポーチや金属製の缶に入れる。

5.3 駐車場の防犯強化

被害の多い自宅駐車場には、センサーライトや防犯カメラ、車止めポールを設置する。外出先では管理された照明のある駐車場を選ぶ。車種を特定させないためのボディカバーも有効。

直近は発生場所として「一般住宅」の被害件数が増加しており、45.2%(2885件)と過去最高になっています。自宅の敷地内だから安心という油断は禁物です。

参考資料

LIMO自動車部