2. 日本の公的年金制度の基本、「2階建て構造」について解説

日本の公的年金制度は、その仕組みから「2階建て構造」と表現されることがよくあります。

これは、制度の基礎となる1階部分を「国民年金(基礎年金)」が、そしてその上に乗る2階部分を「厚生年金」が構成していることに由来します。

厚生年金と国民年金の仕組み2/7

厚生年金と国民年金の仕組み

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

2.1 1階部分にあたる「国民年金(基礎年金)」の概要

  • 加入対象者:原則として日本国内に居住する20歳以上60歳未満のすべての方
  • 年金保険料:国民年金の保険料は一律ですが、毎年度見直しが行われます(2026年度の月額は1万7920円)
  • 受給額:保険料を40年間すべて納付した場合、満額を受け取ることができます(2026年度の月額は7万608円)

国民年金の加入者は、その働き方などによって第1号から第3号までの被保険者に分類されます。

このうち、次に解説する厚生年金の加入対象となるのが第2号被保険者です。

厚生年金の保険料を納めている場合、別途国民年金の保険料を支払う必要はありません。

同様に、第3号被保険者の方もご自身で保険料を納める必要はありません。

2.2 2階部分にあたる「厚生年金」の概要

  • 加入対象者:会社員や公務員のほか、パートタイマーなどで特定適用事業所(※1)に勤め、一定の条件を満たす方が国民年金に上乗せする形で加入します
  • 年金保険料:収入(標準報酬月額・標準賞与額)によって保険料が変わります(※2)
  • 受給額:加入していた期間や納付した保険料の額に応じて、個人ごとに異なります

※1 特定適用事業所:1年のうち6カ月以上、厚生年金保険の被保険者数が51人以上になる見込みの企業などを指します(短時間労働者や共済組合員は含まれません)。
※2 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)と標準賞与額(上限150万円)に保険料率を掛けて算出されます。