2. 【NEC】利益が「4割増」を続ける驚異の決算ハイライト

NECの主要財務指標の前期比成長率2/6

NECの主要財務指標の前期比成長率

出所:NEC「2026年3月期 決算短信」(2026年4月28日)を基にイズミダイズム作成

株価上昇の裏付けとなるのが、目覚ましい業績の向上です。発表された2026年3月期(前期)の決算短信を見ると、売上収益は3兆5,827億円(前年比+4.7%)と堅調な伸びを示しました。

しかし、投資家が最も驚いたのは利益の伸び幅です。

本業の儲けを示す営業利益は3,599億円(同+40.3%)、最終的な手元に残る親会社所有者帰属当期利益は2,702億円(同+54.3%)と、凄まじい増益を記録しました。

泉田氏も、この利益成長のスピードには驚きを隠せません。

「去年が2,564億円で、この年も36%伸びた。かつそれに対してまた4割増益なんで、素晴らしい決算かなと思います」

つまり、業績が悪かった年の反動で利益が大きく見えているわけではなく、すでに大幅な増益を達成していた前年をベースラインとして、そこからさらに4割も利益を積み上げているのです。

調整後営業利益の増減要因(ウォーターフォール)3/6

調整後営業利益の増減要因(ウォーターフォール)

出所:NEC「2026年3月期 決算説明会資料」(2026年4月28日)p.6

なぜ、売上は5%弱しか増えていないのに、利益は40%以上も増えるのでしょうか。泉田氏は決算説明会資料の「ウォーターフォールチャート(利益の増減要因を滝のように並べたグラフ)」を基に、そのカラクリを紐解きます。

最大の要因は「オペレーション改善」による859億円の利益押し上げ効果です。

具体的には、ITサービス事業などにおいて、AIを活用した社内の生産性向上(DX化)を進めると同時に、利益率の低い不採算事業からの撤退やリストラを断行しました。

売上の規模(量)をむやみに追うのではなく、利益率(質)を高める構造改革が実を結んだ結果が、この驚異的な増益決算に表れているのです。

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