3. 高額療養費制度による医療費の還付|亡くなる前の治療費が戻る可能性

亡くなる直前に長期間の入院や大きな手術をしていた場合、1カ月の医療費が自己負担の上限額を超えていることが少なくありません。

  • 制度の内容:支払った医療費のうち、定められた自己負担限度額を超過した金額が払い戻される制度です。
  • 申請期限:診療を受けた月の翌月から2年以内です。
  • ポイント:2026年5月時点の制度では、70歳以上の方の上限額は所得に応じて細分化されています。一例として、一般的な年金収入の世帯であれば、自己負担の上限は月額5万7600円です。この制度を知らないまま高額な医療費を支払ったままにしておくのは避けたいところです。

高額療養費の上限額(70歳以上)2/4

高額療養費の上限額(70歳以上)

出所:厚生労働省保険局「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

高額療養費の上限額(70歳未満)3/4

高額療養費の上限額(70歳未満)

出所:厚生労働省保険局「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

4. 準確定申告で税金の還付を|期限は死亡後4カ月と短いため要注意

数ある手続きの中でも、特に注意したいのが準確定申告です。亡くなった方が確定申告の対象者であった場合、相続人が代わって申告手続きを行わなければなりません。

  • 申請期限:相続の開始があったことを知った日の翌日から4カ月以内
  • 還付の可能性があるケース:故人が自営業者だった場合はもちろん、会社員や年金受給者であっても、生前に多額の医療費を支払っていた(医療費控除)場合や、ふるさと納税をしていた場合などは、税金が還付される可能性があります。

他の手続きと比較して期限が非常に短く設定されているため、家族が集まるタイミングで領収書などを整理し始めるのが良いでしょう。