クラブ活動の送迎や当番は強制? 「しきたり化」する保護者サポートを避けるには

夏休みに入り、小学校のクラブ活動をしている子供たちは、練習試合や秋の大会に向けて毎日のように練習に励んでいるのではないでしょうか。しかし最近では、熱中症問題や体罰・暴言・長時間練習をおこなう「ブラック部活」などが問題視されているほか、保護者が交代で行うお茶当番や送迎が負担だという声も上がっています。

そこで今回は、子供たちがクラブ活動をするために多くの小学校で「しきたり化」している保護者の当番や送迎についての問題点と、その解決方法について見ていきます。

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実は多くの問題をはらんでいる保護者のサポート体制

多くの保護者が「クラブ活動で頑張っている子供のために何か協力したい」と思っているのではないでしょうか。しかし、仕事や介護、まだ手のかかる下の子のお世話、自分自身の体調や体力面、そして責任の所在に納得がいかず、気持ちよく協力できないという保護者もいるようです。

本来であればボランティアのはずのお茶当番や送迎が、まるで強制のように当たり前のこととされ、忙しい保護者が負担に感じているケースも少なくありません。また、子供を学校のクラブに入部させたくても、このように「しきたり化」した親のサポート体制のおかげで、入部を見送らざるをえない保護者がいるのも事実です。

これでは、文部科学省が運動部活動や文化部活動について学習指導要綱に掲げる以下の指針の恩恵を受ける機会を奪われることにもなりかねず、問題となっています。

「学校教育活動の一環として、スポーツや文化に興味と関心を持つ同好の児童生徒が、教員等の指導の下に、自発的・自主的にスポーツや文化を行うものであり、より高い水準の技能や記録に挑戦する中で、スポーツや文化の楽しさや喜びを味わい、学校生活に豊かさをもたらす意義を有している」

参考:文部科学省ウェブサイト「運動部活動の意義」より。
※文化部活動は、運動部活動の指針に準じると定義されているため、説明文のなかに「文化」の言葉が追記されています。

「しきたり化」する保護者のサポート体制の種類

クラブ活動に入部させると、多くの小学校で「しきたり化」している保護者のサポートルールがあります。ここでは、よく耳にするサポート体制についてまとめてみました。

  • 平日や休日の練習時のお茶当番
  • 平日や休日の練習時に凍らせたタオルを差し入れる当番
  • 平日や休日の練習時にケガをした子供(軽いケガのみが対象)を手当するなどの見守り
  • 練習試合や大会時の送迎(交代で自分の子供以外も送迎する)
  • お茶当番やタオルの差し入れ、見守りなどの保護者を記した当番表の作成
  • 練習試合や試合についての記録をする係
  • 練習試合や試合での場所取り、テントやイスの設置・片づけなど

送迎中に事故を起こしたら運転者の責任

上記のうち特に納得できないと感じるのは送迎ではないでしょうか。送迎中に事故を起こせば、当然ですが責任を負うのは運転者。多くの保護者は、自分の子供以外の命も預かっているため安全運転をするはずですが、それでも巻き込まれて事故に遭う可能性がゼロとは言い切れません。

自分の車が止まっている状態ならともかく、少しでも動いている場合には過失割合が出ることがほとんどです。ケガがなければ自分の任意保険などで支払えば済みますが、同乗者が重いケガを負ったり、死亡事故という最悪の事態になれば、自分自身を責め続けることになるでしょう。また、自分自身の過失が高ければ、周囲の保護者に責められる可能性も高くなります。

事故の恐ろしさや責任の重さを考えるとできるだけ他人を乗せたくないものですが、練習試合などに保護者が交代で送迎すると決まっていれば、自分だけが断ることは難しいでしょう。

では、保護者の生活環境はクラブ活動へのサポートが難しい場合や事故時の責任の所在を懸念する場合でも、半強制的にサポートを継続させなければならないものなのでしょうか。

保護者としてのサポートが難しいときの解決法

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3人の子ども(21歳・17歳・8歳)のシングルママ。
現在は、主にライター業務を中心に、接客改善業務にも携わりつつ日本全国を徘徊中。
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