1. コーチや先生、他の保護者に相談する
ここでは、「クラブ活動へのサポートが難しい」「制度自体をなくしたい」場合について記載しているため、事を荒立てずに解決したいと考えている人は、次の項目をご覧ください。
まず、保護者がクラブ活動で頑張っている子供たちをサポートすることは、ボランティアであり、誰からも強制されるものではありません。PTA団体も同じボランティア、任意の団体ですが、こちらも強制力がないのに半強制的に活動を押しつけている面があるため、全国各地で裁判や議論がおこなわれています。
ボランティアで生活の要となる仕事や家族のバランスが崩れてしまっては本末転倒ですが、そのボランティアが「しきたり化」している現状では、下記のような解決策しかないのも事実です。
- コーチや責任者に、今の生活環境では保護者としてのサポートができないことや、事故を起こしたときのリスクの大きさを説明して当番や送迎から外してもらう
- クラスの先生に相談し、議題として挙げてもらう※
- 同じ意見の保護者を探して、制度自体を廃止にもっていく
- 保護者間で話し合う
※クラブ活動については口を挟むことができないと言われる可能性あり
2. 学校以外のクラブへ通わせる
ひと昔前までと比べると、学校外のクラブや習い事の種類や教室も増えました。そのため、学校のクラブでの保護者のサポート体制を懸念して、学校外のクラブや習い事に通わせる親御さんも増えてきています。
また、追加料金が必要にはなるものの、決められた曜日に水泳やピアノなどを実施している学童保育や塾などに通わせるというのもひとつの手段です。できるだけ同じ学校の友達がいる場所で習い事をさせてあげたいという保護者の方は、ママ友に聞いたり、参観日などの機会に他の保護者にリサーチをかけてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、学校の近くで実施しているクラブや教室であれば、同じ学校の友達が通っていることも多く、とくに下記のような習い事の場合は同じ学校の子供たちが通っている確率が高いようです。
■体育系
・サッカー(クラブチーム)
・水泳
・テニス
■文化系
・そろばん
・硬筆
・ピアノ
おわりに
子供たちが希望するクラブ活動を応援してあげたいという気持ちはあるものの、仕事や介護の都合といった事情でサポートが難しいケースも少なくありません。多くの小学校で「しきたり化」している保護者のサポート体制がネックとなっている場合には、今回紹介した解決策を試してみてはいかがでしょうか。
今回紹介した解決策はどれも当たり前のことですが、これが改善策を考えるきっかけとなり、仕事や育児、介護などでゆとりのない保護者の方の負担が少しでも減る体制になれば嬉しく思います。
山内 良子