シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手のエネルギー・インダストリー等関連企業である三菱重工業です。

三菱重工業の平均年間給与はいくらか

三菱重工業(提出会社)の2019年3月31日時点での平均年間給与は848.0万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は40.1歳で若干ですが40歳を上回っています。平均勤続年数は17.0年となっています。

三菱重工業の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年3月31日時点で1万4534名。単体で1万4000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • パワー:2594名
  • インダストリー&社会基盤:157名
  • 航空・防衛・宇宙:8393名
  • その他・共通:3390名

また、連結の従業員数は8万744名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • パワー:2万4576名
  • インダストリー&社会基盤:3万9692名
  • 航空・防衛・宇宙:1万795名
  • その他・共通:5681名

過去2年の業績動向

三菱重工業(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去2年をみると減収傾向にあります。2018年3月期に4兆856億円であった水準が、2019年3月期には4兆783億円となっています。なお、2019年3月期より国際会計基準を採用しています。2015年3月期から2018年3月期までの日本基準による売上高は、2015年3月期は3兆9921億円、2016年3月期は4兆468億円、2017年3月期は3兆9140億円、2018年3月期は4兆1108億円でした。

また、税引前利益については増益傾向にあります。2018年3月期には392億円の水準であったものが、2019年3月期には1826億円にまで増加しています。なお、2015年3月期から2018年3月期までの日本基準による経常利益は減益が継続しており、2015年3月期は2747億円であったものが、2018年3月期には1144億円となっています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社の所有者に帰属する当期損益は、2018年3月期には73億円の損失であったものが、2019年3月期には1013億円の利益となっています。なお、2015年3月期から2018年3月期までの日本基準による親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年3月期は1104億円、2016年3月期は638億円、2017年3月期は877億円、2018年3月期は704億円でした。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

※三菱重工業の2018年3月31日時点での給与についてはこちら

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部