シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は日本を代表する重工メーカーの三菱重工業です。

三菱重工業の平均年間給与はいくらか

三菱重工業(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は 845.2万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は39.5歳となっており40歳を下回っています。平均勤続年数は16.4年となっています。

三菱重工業の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で1万4717名。単体で1万人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • パワー:2617名
  • インダストリー&社会基盤:171名
  • 航空・防衛・宇宙:8425名
  • その他・共通:3504名

単体で見ると、圧倒的に「航空・防衛・宇宙」セグメントに人的リソースが配分されていることになります。

また、連結の従業員数は8万652名。単体で1万人を超えてますが、グローバルで連結となると8万人を超えています。連結の主な事業セグメント別の従業員数は以下の通りです。

  • パワー:2万4799名
  • インダストリー&社会基盤:3万8815名
  • 航空・防衛・宇宙:1万762名
  • その他・共通:6276名

連結で見ると、単体と見ていたのとでは姿が異なり、「インダストリー&社会基盤」、「パワー」の従業員数が多くなっています。同社は様々なシステム、製品や部品などを取り扱っています。加えて、単体を除いた連結グループも大きく、それらを連結として管理するのは非常に難易度が高いといえるでしょう。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。ただし、そのほかの臨時給与は含んでいません。また、従業員数は、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部