2. 驚異の利益率を叩き出す最新決算ハイライト
それでは、市場が好感した決算の中身はどのようなものだったのでしょうか。泉田氏は、2026年3月期の通期決算(決算短信)の主要な数字を一つずつ確認していきます。
まず売上高は1兆1,693億円(前期比+10.4%)と、すでに1兆円を超える巨大な事業規模でありながら、二桁の増収を達成しています。
本業の儲けを示す営業利益は5,958億円(前期比+8.4%)、最終的な儲けである親会社株主帰属当期純利益は4,452億円(前期比+11.7%)となり、見事な「増収増益」の着地となりました。
ここで泉田氏が特に強調したのが、キーエンスの「営業利益率」の高さです。売上高1兆1,693億円に対して営業利益が5,958億円ということは、営業利益率が51.0%に達していることを意味します。
一般的な製造業であれば、営業利益率が10〜15%もあれば優良企業とみなされます。しかしキーエンスは、その常識を遥かに超える50%超という水準を叩き出しています。
これは同社が単にセンサーなどのハードウェアを製造・販売しているだけでなく、顧客の生産ラインの課題を解決する「コンサルティング」の付加価値を提供しているからこそ実現できる数字だと、泉田氏は分析しています。
