4. まとめにかえて
中間管理職の平均収入は、非役職者と比べて1.3〜2倍の水準にあります。賃金の上昇率でも役職者が非役職者を上回っており、収入面でのメリットは確かに存在します。
一方で、実際に働く人たちは、努力や貢献を給与の範囲内にとどめたいという考えを持っています。中間管理職になれば給与外の責任や業務が想定されることから、収入が上昇しても満足できないというケースもあるでしょう。
大切なのは、「役職に就くかどうか」をキャリアの唯一の軸にしないことです。管理職としてチームをまとめることにやりがいを感じる人もいれば、専門性を深めるスペシャリストの道が合う人もいます。また、収入を増やす手段も、昇進だけでなくスキルアップによる昇給、副業、資産運用など複数あります。
まずは自分の強みや働き方の好みを整理した上で、収入・やりがい・負担感のバランスが取れた選択肢を探してみてください。キャリアに「正解」はありませんが、データを参考にしながら自分なりの答えを見つけていくことが、長く働き続けるための第一歩になるはずです
参考資料
- 株式会社 パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査 2026」
- 厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 株式会社400F「オカネコ 労働とお金に関する調査」
若山 卓也