1. 【アドバンテスト】AI需要で大化けした「地味な銘柄」の株価推移

「アドバンテスト」は、半導体チップが設計通りに動くかどうかを確認するための「テストシステム(検査装置)」を製造している企業です。

NVIDIAなどの高価な最先端チップに不具合があってはならないため、製造工程における品質管理の重要性は年々高まっています。

泉田氏は、2016年からの株価チャートを振り返り、同社の株価がTOPIXを大きくアウトパフォーム(市場平均を上回る成績を出すこと)している点を指摘します。特に2023年頃から上昇の角度が急激に跳ね上がっていますが、その背景にあるのは世界的な「AIブーム」です。

AIを活用する企業が増え、高単価な半導体チップが大量に出荷されるようになったことで、業界全体の構造が変化しました。

【動画で解説】過去最高の業績を叩き出したアドバンテスト、株が急騰

しかし、泉田氏は機関投資家としての経験から、かつての同社の立ち位置について次のように語ります。

「アドバンテストは、どっちかというと地味な銘柄だったのよ。東京エレクトロンとかスクリーンとかそっちの方に目が行きがちなんだけど、株価的にはこのアドバンテスト、すごく大きくパフォーマンスが出たっていう銘柄ですね」

半導体製造装置といえば、実際にチップを作り出す「前工程」の企業にスポットライトが当たりがちです。

しかし、AI需要の爆発により、後工程である「検査」の領域でも莫大な需要が生まれ、結果としてアドバンテストの株価が急激に評価されるストーリーへと繋がったのです。

アドバンテストの売上高と営業利益の推移(過去5年)1/5

アドバンテストの売上高と営業利益の推移(過去5年)

出所:アドバンテスト 第83期有価証券報告書および決算短信を基にイズミダイズム作成