1. 「給付付き税額控除」とは?税額控除と現金給付を組み合わせた制度の仕組みを解説

給付付き税額控除とは、所得税の金額から決まった額を引く「税額控除」と、現金を直接配る「給付」という2つの制度を合わせたものです。

この制度の最大の特徴として、本来支払うべき所得税の額より税額控除の額が大きい場合、控除しきれなかった分が現金で受け取れる点が挙げられます。

この仕組みがあることで、所得が少なくて納税額が低い方や、所得が基準より低く所得税がかからない非課税世帯にも、経済的なサポートが届くように設計されています。

所得のレベルによって受けられる支援は、「税額控除だけ」「税額控除と現金給付の両方」「現金給付だけ」という、主に3つのパターンに分類されます。

ここからは具体的な例を使いながら、それぞれのケースを見ていきましょう。

※2026年4月時点では、控除額などの詳しい内容はまだ決定していません。

1.1 控除額10万円のケースで解説!所得層で異なる3つの支援パターン

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例:【給付付き税額控除】控除額を10万円とした場合

出所:LIMO編集部作成

支援パターン1:中・高所得者層のケース

所得税の納税額が、決められた控除額よりも多い層がこのパターンに当てはまります。

  • 所得税の納税額:30万円(控除額の10万円より多いケース)
  • 適用される支援:控除額である10万円のすべてが税額控除として、納税額から直接引かれます。
  • 受けられる恩恵:実際の納税額は20万円まで減り、税金の負担が軽減されます。

支援パターン2:低所得者層のケース

所得税の納税額が、決められた控除額に届かない層が対象です。

  • 所得税の納税額:8万円(控除額の10万円に届かないケース)
  • 適用される支援:はじめに納税額8万円分が税額控除によって0円になり、納税の必要がなくなります。そのうえで、控除しきれなかった差額の2万円は現金で支給されます。
  • 受けられる恩恵:所得税を支払わなくて済むだけでなく、2万円の現金を直接受け取ることができます。

支援パターン3:非課税世帯のケース

所得が一定の基準よりも低く、所得税を納める義務がない世帯がこのパターンに該当します。

  • 所得税の納税額:0円のケース
  • 適用される支援:所得税を納めていないので税額控除は適用されません。控除額の10万円がすべて現金で給付されます。
  • 受けられる恩恵:今までの減税策ではメリットがなかった世帯にも、直接的な経済支援が届くようになります。

※2026年4月時点において、控除額などの詳しい内容は決まっていません。