異業種への転職というのはそれだけでとても不安なものです。金融のような高度な専門知識が必要な業界の場合、特に不安に感じるのも仕方ないですよね。そこで今回は、異業種から金融業界に転職するときの不安の種とその対策をご紹介します。
数字に対して苦手意識がある
数字に対して若干苦手意識がある人の中途入社は意外と少なくないのです。たとえば、セールスの能力を買われて営業に配属されたり、法律やマーケティングなどの専門知識を買われて採用されたりした人もいますよね。金融機関ではどの部門にいても数字を見ない日がありません。やはり扱うのがお金なので、どの部署に配属されても数字を扱います。
そのため数字が苦手、計算が不得手だと避けて通ることができない部分もありますので、これを機に数字嫌いを克服しておきましょう。毎日意識的に数字を見ていけば、頭の中ですぐに計算できなくても、電卓があれば計算できるようになりますし、感覚的に「今日は収益や貸付金額の調子がよさそうだ」「今日は調子が悪いな」というようなことは判断できるようになります。数字に弱いという自覚がある人ほど、毎日数字を見るクセをつけましょう。
また、ただ数字を見るのではなく、常に色々な数字と比べることを意識するのが重要です。たとえば前日との比較、前年との比較、平均値を見たり目標値との差を見たりしていると自然に数字の感覚が掴めてきます。数字が見られるようになってきたら、自分で今月の着地数値を出してみたり、目標値到達のための数値を計算してみたりして自分なりに数字を使いこなせるように工夫してみましょう。
ノルマが厳しそう
金融業界の一般的なイメージといえばノルマがキツイとか営業職がキツイというイメージではないでしょうか。どこの会社でもノルマや目標というのは付きものですが、金融業界の場合は特にキツイというイメージがあるようです。
確かに銀行や証券会社の営業担当社員たちは入金金額や買い付け金額などの目標金額が定められており、その金額を達成しない場合にはシビアな評価が下されるものです。ただし、目標金額を上回ると評価してもらえますし高額なボーナスで報いられるのも金融機関の特徴と言えるでしょう。
ノルマがキツイとは言え、きちんと評価される環境にはありますし自分の工夫次第でどうにかなるところではあります。最初は不安かもしれませんが、先輩や上司のアポイントに同行してどんな話し方、どんな説明が相手の心に刺さるのかということを学んでいくといいでしょう。
また、支店配属の場合は特に支店の仲間同士で助け合う文化もありますから最初は焦らずにやればいいのです。支店ごとの評価があって、そのうえで個人評価が加点されるという評価体系になっている場合が多いので、余裕がある人がまだ足りない部分を補うというのもよくあること。とにかく最初は色々な人のセールストークを聞いて、見て、真似てスキルを磨いていきましょう。