2026年度の年金額は引き上げられたものの、「実際にいくら受け取れるのか」「いつから増額分が反映されるのか」といった点は、意外と分かりにくいものです。
公表されている金額はあくまでモデルケースであり、すべての人に当てはまるわけではありません。
そこで本記事では、2026年度の年金改定の内容に加え、働き方別のモデルケースによる年金額の違いを紹介します。
1. 2026年度は「国民年金・厚生年金」ともに増額改定
厚生労働省が公表した「令和8年度の年金額改定について」によると、2026年度の年金は前年度に比べて、国民年金(基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%引き上げられています。
- 国民年金※1:7万608円(1人分)
- 厚生年金※2:23万7279円(夫婦2人分)
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額7万408円(対前年度比+1300円)です。
※2 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
国民年金は、40年間未納なく保険料を納付した場合に受け取れる満額を基準に算出されています。
これに対し厚生年金は、いわゆる「標準的な夫婦世帯」を想定し、基礎年金分を含めた合計額として示されている点が特徴です。
ただし、これらの金額はあくまで一定の条件をもとにした目安であり、実際の受給額は加入期間や収入状況によって人それぞれ異なります。
なお、この改定後の年金額は4月分から適用されますが、実際に増額分が反映されるのは6月15日に支払われる分からです。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事した。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2025年8月25日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)