2. 生活保護を受けている人の年金は平均月5万円台という実態

それでは、実際に生活保護を受給している高齢者は、どのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省が公表した「年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)令和4年」のデータから確認してみましょう。

  • 全体の年金平均額:151万8000円(年額)
  • 生活保護受給者の年金平均額:65万7000円(年額)

年額65万7000円を月額に換算すると、約5万4000円となります。

この結果から、生活保護を受給している高齢者の多くは、国民年金の満額にも届かない低水準の年金で生活していることがわかります。

データは、最後のセーフティネットである生活保護に頼らざるを得ない厳しい現実を浮き彫りにしています。

3. 年金と生活保護を併用する人の約7割が単身世帯という事実

さらにデータを詳しく見て、年金と生活保護を同時に受給している人々の家族構成についても確認してみましょう。

生活保護を受給している年金受給者(約48万5000人)のうち、配偶者の有無に関する内訳は以下の通りです。

  • 配偶者あり:10万2000人
  • 配偶者なし:36万2000人

このうち、配偶者がいない世帯の中で「単身」で暮らしているのは31万6000人です。

つまり、生活保護を受給している年金生活者の約7割以上が、配偶者のいない単身世帯であることがわかります。

夫婦世帯であれば、2人分の基礎年金を受け取れるうえ、生活費を分担することも可能です。

しかし、単身世帯ではひとりの収入ですべてを賄わなければならず、経済的に厳しい状況に陥りやすいと考えられます。