ゴールデンウィークがはじまりました。旅行やレジャー、帰省など楽しい予定がある人もいる一方で、1年の中でも出費がかさみやすい時期ですね。

帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年5月」によれば、現時点での2026年の食料品の値上げは6290品目であり、前年比6割減ペースとはなっています。

とはいえ値上げは依然として続いており、また世界情勢による影響により石油由来の樹脂素材でコスト上昇圧力が出ており、値上げラッシュ再燃の可能性があるとのことです。

生活費を抑えられれば長期休暇の旅行やレジャーも楽しめますが、日常生活費への負担が大きいと長期休暇の楽しみ方にも影響が出てしまうもの。昨今の日本では今の生活だけでなく、現役時代のうちから老後資金にも備えたいため、家計や貯蓄のやりくりにも悩みがちです。

「老後2000万円問題」は注目されて久しいですが、まとまった資産を築くには、時間をかけて計画的に備えることが欠かせません。

今回はおひとりさま世帯に焦点を当て、年代別の平均貯蓄額と中央値といった一般的なデータを確認します。その上で貯蓄がある人がやらない習慣についても解説します。

1. 【おひとりさまの平均貯蓄額】年代ごとに「中央値」も早見表でみる

はじめに、単身世帯の貯蓄額について、金融経済教育推進機構が公表した「2025年家計の金融行動に関する世論調査」のデータをもとに確認していきましょう。

1.1 30歳代単身世帯の貯蓄:平均額と中央値

  • 金融資産非保有:32.3%
  • 100万円未満:14.2%
  • 100~200万円未満:14.2%
  • 200~300万円未満:4.9%
  • 300~400万円未満:4.3%
  • 400~500万円未満:2.8%
  • 500~700万円未満:5.5%
  • 700~1000万円未満:3.1%
  • 1000~1500万円未満:5.5%
  • 1500~2000万円未満:4.3%
  • 2000~3000万円未満:2.5%
  • 3000万円以上:3.4%
  • 無回答:3.1%
  • 平均:501万円
  • 中央値:100万円

30歳代の平均貯蓄額は501万円で、中央値は100万円という結果でした。

詳細を見ると貯蓄100万円未満が14.2%いる一方で、30歳代で1000万円以上の資産を持つ人も15.7%存在し、二極化の様子がうかがえます。

1.2 40歳代単身世帯の貯蓄:平均額と中央値

  • 金融資産非保有:32.1%
  • 100万円未満:15.1%
  • 100~200万円未満:7.1%
  • 200~300万円未満:5.9%
  • 300~400万円未満:4.3%
  • 400~500万円未満:2.2%
  • 500~700万円未満:6.2%
  • 700~1000万円未満:4.6%
  • 1000~1500万円未満:6.2%
  • 1500~2000万円未満:1.2%
  • 2000~3000万円未満:2.8%
  • 3000万円以上:9.9%
  • 無回答:2.5%
  • 平均:859万円
  • 中央値:100万円

40歳代の貯蓄額の中央値は、30歳代と同じく100万円でした。しかし、平均貯蓄額は859万円と300万円以上増加しています。

貯蓄1000万円以上の方が約2割となっており、およそ5人に1人となります。一方で貯蓄ゼロという方も約3割でした。

1.3 50歳代単身世帯の貯蓄:平均額と中央値

  • 金融資産非保有:35.2%
  • 100万円未満:10.1%
  • 100~200万円未満:7.4%
  • 200~300万円未満:4.6%
  • 300~400万円未満:2.7%
  • 400~500万円未満:3.3%
  • 500~700万円未満:4.9%
  • 700~1000万円未満:4.6%
  • 1000~1500万円未満:6.0%
  • 1500~2000万円未満:3.3%
  • 2000~3000万円未満:5.5%
  • 3000万円以上:10.4%
  • 無回答:1.9%
  • 平均:999万円
  • 中央値:120万円

50歳代では中央値が120万円に、、平均貯蓄額も1000万円に迫っています。

まとまった資産を築いている人がいる一方で、貯蓄ゼロの方が35.2%です。

1.4 60歳代単身世帯の貯蓄:平均額と中央値

  • 金融資産非保有:30.4%
  • 100万円未満:9.1%
  • 100~200万円未満:4.3%
  • 200~300万円未満:2.4%
  • 300~400万円未満:4.5%
  • 400~500万円未満:3.1%
  • 500~700万円未満:6.0%
  • 700~1000万円未満:4.8%
  • 1000~1500万円未満:8.1%
  • 1500~2000万円未満:4.1%
  • 2000~3000万円未満:5.5%
  • 3000万円以上:15.6%
  • 無回答:2.2%
  • 平均:1364万円
  • 中央値:300万円

60歳代になると、中央値は300万円となります。この背景には、退職金の受け取りや親からの資産相続などが影響していると推測されます。

平均貯蓄額は1364万円に達しました。しかし、60歳代でも金融資産を保有していない層と100万円未満の層を合わせると約4割に。

一般的な年金受給開始年齢は65歳からです。65歳を1つの目標にし、逆算して老後資金計画を立てるといいでしょう。

2. 貯蓄がある人が「やらない習慣」5つ

ここまで年代別の平均貯蓄額と中央値を確認してきましたが、同じ年代でも個人によって大きな差があることがわかりました。

次に貯蓄が貯まる人がやらない習慣について、買い物、家計、預貯金、資産運用、老後資金にわけてご紹介します。

2.1 【買い物】何となく買い物をする

休日だから何となく外食、暇になったから何となくカフェでお茶、流行ってるから・便利そうだからと何となく買い物、みんな行っているから流れに乗ってジムに申し込み…など、何となくの買い物やサブスクへの加入などをしていないでしょうか。

まとまった資産を築く人は、たとえばATMの手数料といった1000円以下のお金も無駄にしないように注意するもの。無駄なお金は使わず、使うべきところを決めてお金を使ったり、資産運用にお金をまわしてお金に働いてもらったりなど「お金の使い方」をしっかりと考えています。

まずは日常にある「何となくの買い物」を減らし、「代わりに何にお金を使うべきか?」考えてみましょう。

2.2 【家計】収支を見える化しない

毎月の家計収支も何となくで把握していないということはないでしょうか。

たとえば家計簿などで収入と支出を「見える化」すると、「なぜお金が貯まらないのか」という原因が明確になります。それにより、「何に使い、何を節約すべきか」「自分はどのような生活スタイルを目指すべきか」といった項目や目標が見えてきます。

支出には住居費や光熱費、通信費、食費などさまざまな項目があるもの。特に節約効果が高いのは固定費の見直しですが、これらを具体的に確認することで「この出費はもう少し抑えられるかもしれない」といった改善点も見つかるものです。

特に何にいくら使っているかという支出については見える化し、何を減らせるか、そぎ落とせるかを考えてみるといいでしょう。

2.3 【預貯金】使ってから、貯める

お金を使ってから貯めるだと、「ある分を使ってしまい貯めるお金がない」なんてことになりかねません。

貯蓄がある人は「貯めてから、使う」先取り貯蓄のスタイルをとります。

また、多くの金融機関では、給料日に指定した金額を自動で貯める「自動積立定期預金」などのサービスを提供しています。こうした仕組みを利用すれば、意識しなくても自然と貯蓄が増えていきますので、仕組みを利用して貯めていきましょう。

2.4 【資産運用】具体的に調べない

iDeCoやNISAといった制度がはじまりましたが、「めんどくさい」「怖い」などの理由で詳しく調べたり、実際にどのような金額になるのかシミュレーションもしないという方もいるでしょう。

資産運用は損をするリスクがありますが、一方で「お金に働いてもらう」ことができます。自分だけでなく、「お金に働いてもらう」選択肢が増えるというのもメリットでしょう。

貯蓄がある人はこのような新たな制度開始といった情報も調べます。そしてメリット・デメリットやリスクを洗い出したうえで、自身のリスク許容度内で実際に行動にうつす方もいるでしょう。

情報を知ると知らないでは大きな違いに。先入観を持たずにまず知ることからはじめることも大切です。

2.5 【老後資金】シミュレーションしない

「漠然と老後が不安」という方は多いですが、お金が貯まる人は以下のようなシミュレーションを行っている人もいます。

  • 老後の生活費の試算:「ねんきんネット」などを活用して将来受け取れる「老後の月の年金見込み額」を確認し、そこから「老後の月の支出」を引いて、「老後の月の家計収支」を試算
  • 老後資金の不足額の試算:上記をもとにした老後の生活費の不足額や、旅行や趣味、リフォーム、車などの買い替え、病気や介護費用などをあわせ、老後資金の必要額を試算
  • いつまでにいくら貯めるかの試算:「毎月〇万円」どのような商品で積み立てるかにより、老後までに貯蓄をいくら貯められるかの試算

実際に調べたり、シミュレーションしたりしないことには、数十年先の老後資金の必要額もわかりませんし、モチベーションも維持できません。まずはシミュレーションで現実をみてみることも大切です。

ゆっくり時間をとりやすいゴールデンウィーク期間に、今回ご紹介した中からご自身ではじめられることを考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料