1. 厚生年金に33年加入した女性の年金額は?平均年収420万円のケースをシミュレーション
働き方が多様化している現代において、キャリアを継続してきた女性が「将来、自分がどのくらいの年金を受け取れるのか」を把握することは、ライフプランニングの第一歩といえるでしょう。
厚生労働省の「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」から、会社員として長く勤めてきた女性の事例を見ていきます。
1.1 モデルケース1:厚生年金加入が中心の女性(加入20年以上)
年金月額の見通し
- 令和7年度の月額:13万2117円
- 令和8年度の月額:13万4640円(前年度から2523円増)
モデルの前提条件
- 厚生年金の平均加入期間:33.4年
- 平均収入(賞与込みの月額換算):35万6000円(年収換算で約427万円)
令和8年度の受給額内訳
- 基礎年金部分:7万1881円
- 厚生年金部分:6万2759円
正社員などとして約33年間、着実にキャリアを積み重ね、平均年収が約427万円で推移した場合、令和8年度の年金支給額は月額13万4640円となる見込みです。
物価スライドによる増額は見込まれるものの、住居費や生活費を考慮すると、この金額を基準に不足分をどのように準備するかが重要になります。
1.2 モデルケース2:国民年金(第1号被保険者)加入が中心の女性(加入20年以上)
《年金月額》令和7年度:6万636円 → 令和8年度:6万1771円
- 厚生年金の平均加入期間:6.5年
- 平均収入:25万1000円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 5万3119円/厚生年金 8652円
1.3 モデルケース3:国民年金(第3号被保険者期間)が中心の女性(加入20年以上)
《年金月額》令和7年度:7万6810円 → 令和8年度:7万8249円
- 厚生年金の平均加入期間:6.7年
- 平均収入:26万3000円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 6万9016円/厚生年金 9234円
1.4 モデルケース4:厚生年金加入が中心の男性(加入20年以上)
《年金月額》令和7年度:17万3457円 → 令和8年度:17万6793円
- 厚生年金の平均加入期間:39.8年
- 平均収入:50万9000円(賞与込みの月額換算。年収換算で約610万円)
- 内訳(令和8年度):基礎年金6万9951円/厚生年金 10万6842円
1.5 モデルケース5:国民年金(第1号被保険者)加入が中心の男性(加入20年以上)
《年金月額》令和7年度:6万2344円 → 令和8年度:6万3513円
- 厚生年金の平均加入期間:7.6年
- 平均収入:36万4000円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 4万8896円/厚生年金 1万4617円
これらの年金額の例からもわかるように、厚生年金の加入期間や現役時代の平均収入によって、将来受け取る金額は大きく変動します。
物価や賃金の変動にともなう改定で、令和8年度は各ケースともに増額となる見通しですが、自身のライフコースがどのパターンに近いかを把握しておくことは、老後資金を計画する上で非常に重要になります。
