4. 【老後世帯】老後資金の見通しを立てにくくする要因とは何か
リタイア後の家計で特に注意したいのは、単純な支出額の多さではなく、支出のタイミングや金額にばらつきが出やすくなる点です。
現役時代は、通勤費や昼食代など、毎月ほぼ決まった支出が中心となるため、比較的家計管理がしやすい傾向があります。
しかし退職後は、医療費の自己負担や家電の故障による買い替え、冠婚葬祭など、いつ発生するか読みづらい出費が増えていきます。
こうした支出は、一度に大きな金額になるとは限りませんが、月ごとの支出に差が生まれやすく、家計が赤字に傾く要因になりやすいのが特徴です。
毎月の平均収支だけを見ると問題がないように感じられても、「特定の月だけ支出が大きく膨らむ状況」が重なることで、貯蓄の減少ペースが予想以上に早まる可能性があります。
老後の家計では、単に支出額の大小を見るだけでなく、支出の変動幅をどのように管理するかという視点も重要になってくるでしょう。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)