1. 給付金はなし?バニラVisaギフトカードが配布される理由

「現金のほうがよかった」「かえって使い勝手が悪くなりそう」とギフトカード配布に疑問や不安を感じる人もいるでしょう。なぜ給付金の代わりにバニラVisaギフトカードが配布されるのでしょうか。

今回の自治体独自の支援は、昨秋に政府が公表した経済対策の「重点支援地方交付金の拡充」により実施されるものです。臨時の地方交付金が各自治体に交付され、物価高対策に充てられます。物価高対策の詳細は自治体に委ねられており、以下のような対策が想定されます。

  • 現金給付
  • プレミアム商品券やお米券の配布
  • 賃上げ環境の整備

こうしたなかで、バニラVisaギフトカードを配布する自治体も存在します。

自治体がバニラVisaギフトカードを配布するのは、支援のスピード感を優先したためと考えられます。現金給付をする際、自治体は以下のような手続きをして支援策を開始します。

  • 対象者への案内状送付
  • 口座情報の把握や確認

こうした手続きには、多くの時間や事務コストを要します。

しかし、ギフトカードの配送であれば、住民基本台帳のデータをもとに世帯主へカードを郵送するだけで済み、事務効率化が期待できます。住民としても、すぐに買い物で利用でき、銀行口座などの個人情報を提供する手間がかからないため、双方にメリットがある支援策なのです。

また、ギフトカードは利用データの確認ができるため、自治体として事業効果の検証がしやすいのも採用理由のひとつです。過去にギフトカード配布を実施した千代田区でも「事業効果の検証がカードを選定した理由のひとつ」と説明しています。

次章では、ギフトカードの概要や受け取れる日程を確認していきます。