食料品や光熱費の値上がりが続くなか、全国の自治体が独自の現金給付施策を次々と打ち出しています。申請を行えば、実際に現金や商品券などを受け取ることが可能です。

本記事では、代表的な自治体の給付施策をわかりやすく解説します。

1. 食料品等価格高騰支援給付金とは

物価高騰対策として注目されているのが「食料品等価格高騰支援給付金」です。これは、食料品や日用品の値上がりにより生活が苦しくなった世帯を対象に、自治体が独自財源や国の交付金を活用して現金を給付する制度です。

対象となる世帯は主に住民税非課税世帯ですが、低所得世帯や子育て世帯を含める自治体も増えています。

また、名称を変えて自治体独自の支援を行っているところもあります。支援内容や対象者などは自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の広報やホームページなどを確認してみてください。

2. 足立区の例:全区民に1人あたり1万円を給付

東京都足立区では、物価高騰の影響が全区民に及ぶとして、所得制限を設けずに支援を行っています。令和8年1月1日時点で住民登録のある全区民を対象に、1人あたり1万円の「あだち食料品等物価高支援給付金」を支給しています。

過去に非課税世帯向け給付金を受け取った世帯には「振込事前案内」が届き、原則手続き不要です。それ以外の世帯には申請書が届き、セブン銀行ATMでの受け取りまたは口座振込を選択できます。申請書は令和8年3月4日以降に到着予定で、申請期限は令和8年6月30日までとなっています。

3. 練馬区の例:低所得世帯への給付と子育て世帯への2万円加算

東京都練馬区では、子ども1人あたり2万円の「物価高対応子育て応援手当」を実施しています。

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物価高対応子育て応援手当

出所:練馬区「物価高対応子育て応援手当」

低所得層と子育て層を二本立てで支える形になっており、子どもが複数いる世帯ほど受給額が大きくなる仕組みです。

4. 品川区の例:全区民に一律5000円相当のバニラVISAギフトカードを配布

「しながわ生活応援事業」は、食料品や日用品などの物価高騰により負担が増している区民生活を下支えすることを目的とした品川区の支援策です。令和8年1月1日時点で品川区住民基本台帳に記録されている全区民が対象で、所得制限はありません。

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しながわ生活応援事業

出所:品川区「しながわ生活応援事業について」

申請は不要で、1人につき5000円相当のバニラVISAギフトカードが、令和8年春以降に郵送で順次配布されます。全国のVISA加盟店(店頭・ネットショップ)で利用でき、使用期限は令和9年1月31日までです。

5. 申請を忘れないために

自治体独自の給付金は、国の制度に比べて情報が広まりにくく、知らないまま申請期限が過ぎてしまうケースもあります。お住まいの市区町村の公式ウェブサイトや広報誌を定期的に確認し、対象となる制度を見逃さないようにしましょう。

積極的に情報収集することが大切です。物価高騰が続くいま、使える支援は余さず活用することが家計防衛の第一歩となります。

6. まとめにかえて

物価高騰が続くいま、自治体独自の給付金は家計を守る大切な手段のひとつです。しかし、国の制度に比べて情報が広まりにくく、気づかないまま申請期限を過ぎてしまうケースも少なくありません。

まずはお住まいの市区町村の公式ウェブサイトや広報誌を今すぐチェックしてみましょう。「自分は対象外だろう」と決めつけず、所得制限のない給付や自動振込の制度も多いため、確認するだけで受け取れる支援が見つかるかもしれません。

参考資料

柴田 充輝