2.  年金はいくら?貯蓄は平均2560万円!ただし「格差」に注意

後期高齢期の家計を支える中心は、公的年金と貯蓄の取り崩しです。

ここでは両者を具体的に確認します。厚生労働省のデータによると、年齢階層別の平均年金月額は以下のとおりです。

2.1 75歳以上の平均年金月額

<厚生年金+国民年金>

  • 75~79歳:15万1377円
  • 80~84歳:15万7689円
  • 85~89歳:16万5486円
  • 90歳以上:16万4027円

<国民年金>

  • 75~79歳:5万9346円
  • 80~84歳:5万8454円
  • 85~89歳:5万9066円
  • 90歳以上:5万5633円

たとえば、夫が厚生年金・妻が国民年金を受給している75~79歳の夫婦世帯であれば、単純合算で月約21万円が目安です。

ただし、年金からは所得税や住民税、介護保険料、後期高齢者医療保険料などが天引きされるため、額面がそのまま手元に残るわけではない点に注意が必要です。

次に貯蓄額を確認しましょう。総務省「家計調査」によると、世帯主が65歳以上の無職・二人以上世帯の2024年平均貯蓄現在高は2560万円となっています。

2.2 貯蓄額の内訳

  • 通貨性預貯金:801万円(31.3%)
  • 定期性預貯金:859万円(33.6%)
  • 生命保険など:394万円(15.4%)
  • 有価証券:501万円(19.6%)
  • 金融機関外:6万円(0.2%)

平均では2500万円超となっていますが、実際には一部の高額資産世帯が数値を押し上げており、この水準に届かない世帯も多い点には留意が必要です。

同資料によれば、65歳以上世帯のうち貯蓄300万円未満の世帯も14.8%を占めています。