1. コロナ特需で業績急伸、ブイキューブの株価はどう動いたか
2020年初頭から世界を襲った新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの企業に打撃を与えましたが、一部の企業にとってはかつてない追い風となりました。
その代表格の一つが、オンラインコミュニケーションツールやテレワークブースを提供するブイキューブです。
街から人が消え、出社が制限される中、企業はこぞってオンライン会議システムや配信スタジオの導入を進めました。
この特需に乗る形で、ブイキューブの業績は急激な成長を遂げます。FY2020(2020年12月期)には売上高が約83億円、営業利益が約10.5億円に達し、翌年のFY2021(2021年12月期)には売上高約115億円、営業利益約13.5億円と、さらなる飛躍を見せました。
そして業績の急拡大に伴い、株式市場の期待も大きく膨らみました。
2020年の初めから、ブイキューブの株価はTOPIX(東証株価指数)の動きをはるかに凌駕する形で、まるで垂直に立ち上がるかのように急騰したのです。
しかし、人々の生活が制限されていた2021年の間に、急騰した株価が大きく下落に転じているのです。
インタビュアーが「業績は絶好調のはずなのに、なぜ2021年に株価が急落したのか」と疑問を投げかけると、泉田氏はこの株価の動きの裏に隠された「ある出来事」に焦点を当てます。
株価が上がったのにも理由があり、下がったのにも理由がある。泉田氏が動画内でたびたび口にする「株価にはなぜがある」という視点から、ブイキューブの決算資料を紐解いていくと、企業が下した一つの大きな決断が浮かび上がってきました。

