2. 【イオン九州】福岡の都市型店舗と長崎・大分の「老舗」融合で攻める

一方、九州全県(および沖縄の一部)をカバーするのがイオン九州(2653)です。

こちらも堅実な増収増益を達成しました。

2.1 福岡市内は「エクスプレス」で隙間なく出店

九州の成長エンジンである福岡市。ここでは巨大モールだけでなく、「マックスバリュエクスプレス」という都市型小型スーパーを集中出店しています。

100〜150坪より小型の店舗モデル構築を進めており、都市部におけるお客さまのニーズに対応した品揃えを実現しています。天神や博多周辺のマンション住民の「冷蔵庫代わり」としての地位を確立しました。

2.2 長崎・大分の「地元の顔」をグループ化

イオン九州の強みは、M&Aによる地域密着の加速です。長崎県で親しまれてきた「ジョイフルサン」を吸収合併し、大分県の老舗「トキハインダストリー」を完全子会社化しました。

単に看板を掛け替えるのではなく、ジョイフルサンがもつ地域密着の強みとイオンがもつ商品力やサプライチェーンの強みを融合させることで、九州No.1のシェアを狙っています。

2.3 地元利用者のリアルな声:DXと心配りが両立する、家族に優しい空間

月に数回利用するという主婦(40代・福岡県在住)からは「お惣菜が美味しく、PB商品や専門店街も充実していて家族で買い物がしやすい」「ソファーが沢山置かれていて、買い物で疲れたときに休めるのでありがたい」と店舗の居心地の良さに高評価が寄せられました。

さらに「レジゴーで金額を把握しながら買い物でき、家計管理に役立つ。レジ渋滞が少なく、サポートスタッフもいるため機械が苦手でも安心」「ネットスーパーも配達がスムーズで配達員が親切」と、最新のDXと温かい接客のバランスが絶妙なようです。

また、ボリュームゾーンの主婦層の親世代に当たる60代女性(福岡県在住)は「毎週イオンに通っている」そうです。「イオンアプリの割引に加え、孫へのプレゼントにしたくてポケモンカードの抽選に何度か申し込み、当選したのが嬉しかった」と、アプリを通じたリピーター戦略も機能しています。

現役世代だけでなくその親世代の需要まで、幅広くがっちり取り込んでいるようですね。