3. 【75歳以上 後期高齢シニア夫婦】限られた収入で暮らすための支出コントロール術

75歳以上の後期高齢シニア夫婦世帯では、年金を中心とした限られた収入のなかで生活を維持していく必要があります。そのため、日々の支出をどのようにコントロールするかが、家計の安定性を左右する重要なポイントとなります。

3.1 食費・光熱費は「固定化しやすい支出」を見直す

家計調査でも割合が大きい食費や光熱費は、一度水準が上がると下げにくい「固定化しやすい支出」です。

外食の頻度を抑える、まとめ買いを活用する、季節に応じて冷暖房の使い方を工夫するなど、小さな見直しの積み重ねが長期的な支出抑制につながります。

また、電気・ガス料金プランの見直しや、省エネ家電の活用も効果的です。日常生活に無理のない範囲で支出を整えることが重要といえるでしょう。

3.2 通信費・保険料など「見直し余地のある固定費」に着目

毎月自動的に引き落とされる通信費や保険料も、見直し効果が出やすい項目です。スマートフォンの料金プランを適正化する、不要なオプションを解約するなど、支出の最適化につながるケースは少なくありません。

保険についても、現役時代に加入した内容が現在の生活に合っているかを確認することで、過剰な保障を見直せる可能性があります。

3.3 無理のない範囲で「生活水準の調整」を

後期高齢期の家計では、収入を大きく増やすことが難しい一方で、支出の調整は比較的コントロールしやすい領域です。ただし、過度な節約は生活の質を損なう恐れもあるため注意が必要です。

大切なのは、「どこにお金を使い、どこを抑えるか」という優先順位を明確にすることです。日常生活の満足度を維持しながら、無理のない範囲で支出を整えていく視点が、長期的な家計の安定につながるといえるでしょう。

次の章では、この収支構造を踏まえながら、75歳以上世帯の貯蓄の平均額や資産状況について詳しく見ていきます。