3. 70歳代二人以上無職世帯の生活費は月々いくら?家計調査から見る収支の実態
ここからは、総務省統計局が公表している「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」を基に、70歳代の生活費の実態について確認していきましょう。
3.1 【年齢別】70歳代・二人以上無職世帯の収入と支出の内訳
「70歳代・二人以上無職世帯」の支出
- 70~74歳:消費支出28万5844円・非消費支出3万9127円
- 75歳以上:消費支出24万8460円・非消費支出3万1563円
「70歳代・二人以上無職世帯」の実収入
- 70~74歳:28万7725円
- 75歳以上:25万2798円
「70歳代・二人以上無職世帯」の家計収支
- 70~74歳:▲3万7245円
- 75歳以上:▲2万7225円
この赤字は、必ずしも浪費が原因ではありません。
高齢期の支出は、削減が難しい固定費の割合が大きくなるのが実情です。
参考として、総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」より、65歳以上の無職夫婦世帯における主な消費支出の構成比を見てみましょう。
- 食料:29.9%
- 交通・通信:11.9%
- 教養娯楽:10.1%
- 光熱・水道:8.9%
- 保健医療:6.8%
消費支出のうち約3割を「食料」が占めており、光熱費や医療費といった生活に不可欠な固定費も家計の負担となっています。
さらに、消費支出とは別に、公的年金から天引きされる税金や社会保険料などの「非消費支出」も家計を圧迫しています。
こうした避けられない支出が積み重なることで、赤字が生じているのです。
著者
ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員(証券外務員一種)/生命保険販売資格
相続診断士、一種外務員(証券外務員一種)、生命保険販売資格を保有。関西学院大学国際学部卒業後、人材業界にて求職者のキャリア支援や企業の採用コンサルティングに従事。その後、ジブラルタ生命保険株式会社に入社し、生命保険販売業務に携わる。現在はファイナンシャル・アドバイザーとして人生設計をサポートし、資産形成から相続までのライフステージに応じた提案を得意としている。お客様からの紹介を通じて、老若男女問わず幅広い世代の人生やお金にまつわる相談経験を待つ。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」で執筆も行う。兵庫県三田市出身。
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)