関東南部にある半日陰のわが家の庭も、すっかり春本番。植物たちがうららかな木漏れ日を浴びて、生き生きと葉を広げています。

庭に出るたびに「春爛漫」と健気に咲く花々が出迎えてくれ、日常の中に流れる豊かな時間に思わず目を細めてしまいます。

今回は、そんなわが家のシェードガーデンに地植えして、毎年季節が巡るたびに顔を出し、明るい彩りを与えてくれる「本当にお迎えしてよかった!」と思える多年草たちを、参考価格の目安とともにご紹介します。

1. 関東南部、半日陰のうちの庭で「地植えしてよかった多年草」3選

暖かな日差しの下で、わが家の庭を華やかに彩ってくれている頼もしい植物たちをご紹介しましょう。

今回は、日照時間が限られた環境にじっくりと馴染ませて、毎年お花を楽しむ「多年草」の中から、いま見頃を迎えているお気に入りの3種をピックアップしました。

1.1 雲間草(クモマグサ)

雲間草(クモマグサ)1/9

雲間草(クモマグサ)

LIMOガーデニング部撮影

わが家の春の庭に、可憐な彩りを添えてくれているのが雲間草です。小さな花が身を寄せるようにまとまって咲く姿がたまらなく愛おしい!

高山植物の仲間なので、関東南部の気候で無事に冬を越し、一年越しにふたたび蕾を開いてくれたときの喜びはひとしおでした。

日本の高温多湿な夏はとても苦手。わが家では夏越しを考え、直射日光を避けた木の足元に、水はけが良くなるよう少し土を盛って(高植えにして)植え付けました。

酸性土壌を嫌うので、植え付ける前に石灰で土を優しく中和してあげたのも、半日陰の環境によく馴染んでくれたポイントかもしれません。

※参考価格:400円〜700円前後(3号ポット苗)

1.2 オダマキ(西洋オダマキ・姫オダマキ)

西洋オダマキ2/9

西洋オダマキ

LIMOガーデニング部撮影

少しうつむき加減に咲く姿と、デコラティブなフォルムが独特のオダマキ。

このオダマキたちが風に揺れる姿は、わが家の庭に軽やかな動きと立体感を与えてくれる欠かせない存在です。

姫オダマキ3/9

姫オダマキ

LIMOガーデニング部撮影

華やかな西洋オダマキや、小ぶりで愛らしいヒメオダマキなど、種類によって草姿や花の印象が大きく異なるのも魅力のひとつ。

半日陰でもご機嫌に育ってくれるので、わが家のような日差しが少し遮られるシェードガーデンでは本当に大活躍してくれます。

ただ、お迎えする際に気をつけたいのが、全草に毒性を含んでいること。お手入れの際は手袋を着用し、ペットや小さなお子様が誤って口にしないよう、植え付ける場所には配慮してあげてくださいね。

※参考価格:400円〜800円前後(3号ポット苗)

1.3 クリスマスローズ

クリスマスローズ4/9

クリスマスローズ

LIMOガーデニング部撮影

半日陰のお庭の雰囲気をぐっと引き上げてくれる主役といえば、クリスマスローズ。ボルドー色の株は、3年越しにやっと咲いてくれた宝物です。

お迎えしたその年は「本当に咲いてくれるのか?」と心配でした。でも、じっくりと時間をかけて根を張り、株が充実して、今では見事な姿を見せてくれています。

中でも私の一番の自慢は、去年の冬に開花株でお迎えしたばかりのイエローカラー!日陰がちな庭の中で、まるでそこだけ陽だまりができたように明るく照らしてくれて、この先の成長がとても楽しみです。

クリスマスローズ5/9

クリスマスローズ

LIMOガーデニング部撮影

クリスマスローズは「冬の貴婦人」の異名を持ちますが、春先まで長く花を楽しめるのが嬉しいところ。うつむいて咲くのは、大切な花粉を冷たい雨や雪から守るための植物の知恵でもあります。

一度根付くと非常に頼もしいのですが、実は日本の高温多湿な夏はちょっぴり苦手で「半休眠」してしまいます。そのため、わが家では冬は日が当たり、夏には気持ちのいい日陰を作ってくれる落葉樹の足元を定位置に選びました。これが半日陰の庭の特権ですね。

地植えの場合、夏場の水やりは基本的に雨任せで大丈夫。なお、こちらも全草に毒性があるため、お手入れ時の手袋や、ペットの動線には配慮してあげましょう。

※参考価格:1000円〜3000円前後(苗のサイズや品種による)

2. まとめにかえて

毎年同じ時期に咲く春の花々でも、植え付けた場所の環境に少しずつ適応しながら、わが家の半日陰の庭でそれぞれ異なる役割を担ってくれています。

新しい苗を迎える場所の光の入り具合をじっくり考えるわくわく感と、何年もかけて株が充実していく過程を家族のように見守る楽しさ。その両方を味わえるのが、地植えの多年草と歩むガーデニングの醍醐味だと日々実感しています。

一斉に華やぐ春の庭の中で、一株ごとの成長や日々の積み重ねに思いを馳せる時間は、忙しい毎日に静かな癒やしを与えてくれます。

ぜひみなさんも、お住まいの環境にぴったりと合う多年草をお庭にお迎えして、シェードガーデンならではの心豊かな庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

3. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?

一年草・多年草・宿根草の違いを知っていますか?6/9

一年草・多年草・宿根草の違いを知っていますか?

出所:LIMO編集部作成

さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。

※分類には諸説あります。

※園芸品種では、常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。

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LIMOガーデニング部