2. 【要注意】新NISA利用者の約4人に1人が「生活防衛資金3カ月未満」。「生活費削って継続も約1割」(オカネコ調べ)
運用による資産増が注目される一方で、昨今の物価高や相場変動により、投資家が抱える「リアルな悩み」も浮き彫りになっています。
株式会社400Fが2026年4月に実施した「オカネコ NISAによる家計圧迫の実態調査」によると、新NISA利用者のうち28.2%が昨年度よりも「家計にゆとりがなくなった」と回答。その主な要因は「生活用品や光熱費などの物価高騰(83.8%)」でした。
厳しい家計状況の中でも約8割の人が積立投資を「計画通り継続中」としていますが、見過ごせないのは全体の10.4%が「多少無理をして継続中(生活費を削っている)」という点です。
さらに懸念されるのは「生活防衛資金(すぐに使える現預金)」の少なさです。月間生活費の3カ月分未満しか現預金を持たない層が合計24.9%に達しており、約4人に1人が「突発的な支出への備えが極めて薄い状態」で投資を優先している実態が明らかになりました。
十分な現金を持たずに投資に偏ることは、急な相場変動時の心理的負担を大きくします。
同調査でも「損失を見るのがストレス(7.1%)」「急落時に保有継続の自信がない(8.3%)」といった声があがっており、画一的な「満額投資」から、家計に合った「持続可能なプラン」へと、自分自身の適正な投資額を見直したいと考える人が増加していることがうかがえます。
50歳代は教育費のピークを過ぎて投資に資金を回しやすい世帯も増えると同時に、病気や親の介護、自身の老後準備など、突発的な出費も増え始める年代です。
「生活防衛資金」をしっかり確保した上で、余剰資金で運用を行うという大原則を今一度確認しておきましょう。
著者
マネー編集部NISA班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部NISA班貯蓄班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月9日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)