1. 【ファナック(6954)】エヌビディアと「フィジカルAI」でタッグ組む
世界的にAIの開発や活用が加速するなか、政府もAI分野を強化する方針です。ファナックは産業用ロボットで世界トップクラスのシェアがあり、「フィジカルAI」でも有力と目されています。
フィジカルAIとは、AIがロボットや機械の動作を制御する技術です。従来型のロボットはあらかじめ設定が必要で、作業は定型的な動作に限定される傾向です。一方、フィジカルAIはAIがロボット操作を担い、リアルタイムで柔軟な動作が可能とされます。
1.1 エヌビディアと協業を開始
現実世界でもAIの活躍が予想されるところ、ファナックはフィジカルAIへの取り組みを強めています。2025年12月にAI半導体の米エヌビディアと協業を開始し、同社の開発プラットフォームに正式対応しました。
さらに、ファナックはロボット制御ソフトのオープンソース化にも踏み切ります。自社の技術を公開することで、外部の技術者にファナック製ロボット向けのAI開発を促す戦略です。
1.2 フィジカルAI発表後に受注1000台超
ファナックは、フィジカルAIを発表した展示会後に1000台を超える受注を獲得し、2026年3月期第3四半期に計上しました。「今後数千台規模の受注をはじめ多くの商談」も発生していると説明しています。ファナックとエヌビディアは、業界トップランナー同士でタッグを組み、フィジカルAIの進化を加速させます。
1.3 米国で新工場を設立しロボット生産能力を拡張
需要の高まりを受け、ファナックは生産能力も拡張する方針です。同社は2026年3月、米国で新施設を建設すると発表しました。投資額は143億円で、フィジカルAIなどの自動化ニーズに対応するとしています。新施設の完成は2027年後半の予定です。