4. 【ファナック(6954)】フィジカルAI期待で8年ぶり高値「中東リスクは警戒」

最後に株価の動向を押さえましょう。

ファナックの株価(日足、1年)3/3

ファナックの株価(日足、1年)

出所:著者作成

4.1 エヌビディアと協業発表後に上昇

ファナックの株価は2025年12月初旬に急騰しました。エヌビディアとの協業が材料視されたとみられ、発表の翌営業日は前日比9.4%高となる一時5512円まで買われます。

その後も続伸し、2026年1月にはそれまでの上場来高値(2018年1月:6690円)を8年ぶりに更新しました。同年2月には7175円の高値をつけています。

4.2 イラン紛争が上値を抑える展開

その後、イラン紛争の懸念から株式市場は全体的に調整局面となります。ファナックも連れ安となり、2026年3月は25.4%下落しました。中東リスクの台頭により、当面は不安定な値動きが続きそうです。

今回はファナック(6954)について国策との関わりや業績、株価について解説しました。ファナックはエヌビディアとの協業による「フィジカルAI」の展開や、政府が主導する造船分野でのロボット活用など、国策と合致する成長戦略を加速させています。

直近の業績は中国・インド向けを中心に底堅く推移していますが、足元では円安に伴う会計上の利益調整や中東情勢による株価の乱高下といった不安定要素も抱えています。先端技術への期待感の一方で、地政学リスクや設備投資需要の持続性を冷静に見極める局面にあると言えるでしょう。

免責事項

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の株式の売買を推奨するものではありません。
    投資判断は、最新の決算資料や市場動向をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
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参考資料

若山 卓也