そして開墾が始まった

人生初のチェーンソー vs. 最新型草刈り機

:「土地を借りてからは、目の前にあるジャングルのような耕作放棄地を、ひたすら開墾です。人生初のチェーンソーで木も切りました。すごく重いけど、スパッと軽々切れるんですね。全然知りませんでしたよ。チェーンソーエピソードのほかには、墓石か灯篭のようなものが出てきたり、今年の5月には毛虫に刺されて全身真っ赤になったり…いろいろあります。

悔しかったのは、普通の草刈り機を使って2ヵ月かかっていた作業を、最新型草刈り機が半日で3~4倍の面積を終わらせたことです。あの2ヵ月間は、一体何だったんだろう?って。まだまだ、知らないことだらけです。夫も私と同じ農業初心者のはずなのに、前職でエンジニアをやっていた関係か、情報を調べるのが得意で、最新型草刈り機みたいなのを見つけるのが得意なんですよ」

開墾した土地の一部(資料提供:ブルーベリーヒル淡路)

補助金制度や助成制度は?

雅行氏:「もらってないですね。役所の方にアドバイスをいただいて補助金の申請はしているんですが、補助金がおりるかどうかは、いまはわからない状態です。ただ、土地を探すときに兵庫県のみどり公社という公的機関を通しているので、そういう意味では、これも助成制度にあたるのかな?と思っています」

補助金があったほうが有難いのでは?

雅行氏:「確かに、現在は貯蓄を切り崩しての生活なので、補助金があれば嬉しいです。それに、探せばもっと制度が手厚い市区町村もたくさんあると思います。でも、補助金や助成制度については手厚さを求めるのではなく、自分のやりたいことができる場所と、自分のやりたいことに合った制度のある移住先を選ぶのがいいのかな?と、私自身は思っています」

今までにかかった費用は?

雅行氏:「土地の開墾から今までにかかった費用は、だいたい1000万円くらいです」

開墾した土地とブルーベリーのポット(資料提供:ブルーベリーヒル淡路)

1000万円!? 今後の見通しはどうですか?

雅行氏:「2000万円ぐらいでおさまってくれるといいな、という感じですね」

開墾した土地とブルーベリーのポット(資料提供:ブルーベリーヒル淡路)