4. まとめ

年代別の貯蓄状況を見ると、二人以上世帯では60歳代で金融資産が最も厚くなり、その後は取り崩しの影響でやや減少する傾向が見られます。

一方、単身世帯は全体として資産水準が低めで、中央値も伸びにくく、世帯構成によって資産形成の進み方に差があることが分かります。

また、手取り収入から預貯金や投資に回す割合を見ると、二人以上世帯は年代を通じて比較的安定した配分を続けているのに対し、単身世帯は年齢が上がるほど預貯金を重視する傾向が強まっています。

老後に近づくにつれて、「増やす」よりも「備える」意識が高まりやすい様子がうかがえます。

平均値だけでは実態をつかみにくいため、中央値や世帯類型ごとの違いまで含めて見ることが大切です。

同じ世代でも家計の状況は大きく異なるため、自分の収支や生活設計に照らしながら、無理のない貯蓄や資産形成を考えていきましょう。

参考資料

加藤 聖人