4. 年金の選択、損しない選び方《3選》を社労士が解説
受給する年金を選択できる場合、基本的には金額の多いほうを選択しますが、損をするケースもあるので注意が必要です。年金選択のポイントを紹介します。
4.1 ①年金額だけでなく税金を考慮する
老齢年金と障害年金(または遺族年金)の受給権を有する場合、金額だけで年金を選択すると損をするケースがあります。老齢年金は課税対象となる一方、障害年金や遺族年金は非課税であるからです。
たとえば、受給額は老齢年金が多い場合でも税引き後の手取り額は、障害年金が多い場合などです。また、非課税であることによって医療費がやすくなったり地方自治体の支援が受けやすくなることもあります。総合的に判断して年金を選択しましょう。
4.2 ②障害年金の障害状態確認に注意
障害年金を選択した場合、定期的に「障害状態確認届(診断書)」の提出が求められるケースがあることを覚えておきましょう。提出が必要かどうか(または提出の頻度)は、障害の種類や等級などによって異なります。
医師の診断書を取り付けるには手間と費用がかかります。また、診断書の結果次第で等級が下がり年金額が減ることもあるでしょう。これらも考慮した選択が重要です。
4.3 ③再選択で受給が増えるケースもある
選択した年金を受給しているうちに、年金額が増減して有利な受給方法が変わることもあります。年金額が変わるのは以下のようなケースです。
- 障害状態が悪化して障害年金額が増えた
- 受給開始後も厚生年金に加入して老齢厚生年金額が増えた
- 子どもが高校を卒業して遺族基礎年金がもらえなくなった など
年金選択は1度きりではなく、再選択も可能です。複数の受給権を有する人は、定期的に受給方法を点検してみましょう。