1.2 保険料負担を軽減する「前納制度」とは?割引額が大きい活用術

もし「どうせ支払うなら、少しでもお得にしたい」と考えているなら、納付書に案内のある「前納」制度を活用してみるのも一つの方法です。

特に割引額が大きくなるのは、「2年前納」を「口座振替」で行う組み合わせです。

  • 口座振替による2年前納を利用すると、2年間で合計1万7370円が割り引かれます。
  • 現金またはクレジットカードで1年前納した場合は、1年間で3820円の割引が適用されます。

令和8年度 国民年金保険料 前納額早見表(参考)2/4

令和8年度 国民年金保険料 前納額早見表(参考)

出所:日本年金機構「【令和8年4月1日発送】令和8年度の国民年金保険料納付書をお送りします」

※上記の割引額は概算値で、令和8年度および9年度の保険料をもとに計算されたものです。

一度に大きな金額を用意する必要はありますが、現在の銀行の定期預金金利などと比べると、割引率の高さは魅力的といえるでしょう。

2. 【2026年度の年金受給額】シニア世代が受け取る年金は月額いくらになる?

続いて、年金を受け取っているシニア世代が気になる「受給額」について見ていきましょう。2026年度の年金額は、前年度に続いて増額となることが決定しています。

老齢基礎年金(満額)は月額7万608円となり、前年度から1300円の増額です。

月額で1300円、年間にすると1万5600円の増額となります。

ただし、ここで注意したいのが「マクロ経済スライド」という制度です。

日本の公的年金制度には、少子高齢化の進行に対応するため、物価の上昇率ほどには年金額を増やさず、伸びを調整する仕組みが導入されています。

2.1 【マクロ経済スライドの仕組み】

  • 例えば、物価が3%上がった場合でも、年金額の伸びは2%程度に抑制されます。
  • このため、支給される金額(名目額)は増えても、そのお金で買えるモノやサービスの価値(実質価値)は、物価上昇に追いつかず目減りする可能性があります。

金額の数字だけ見れば「増額」ですが、物価がそれ以上のペースで上昇する状況下では、生活の中で「年金が増えた」と実感するのは難しいかもしれません。