セカンドライフの移住先として人気の長野県
筆者の周りでは長野県の人気が高いです。別荘を持っている方や、セカンドライフを過ごす地として移住している方がおられます。長野県はエネルギー自給率が高く、食料自給率も他県と比べてまずまずの水準です。冬の気候は厳しいですが、夏は高地であれば快適に過ごせます。
在来線に加えて高速道路網が整備され、関東、中京いずれからも観光客が多く訪れています。そして北陸新幹線であれば東京―長野間が約1時間半という近さです。NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台でもあり、今年は大いに盛り上がりそうです。
大手の製造業がひしめく長野県
長野県は四方を高い山に囲まれ、きれいな水が豊富です。諏訪地区は、その昔、時計などの精密機器製造業が盛んで「東洋のスイス」と呼ばれていました。
今でもその伝統が受け継がれ、他県と比べて県内GDPに占める製造業の比率が高いことが特徴です。長野県を本拠地とする上場企業の顔触れを見ても、電気機器や機械などの製造業が圧倒的に大きいウエイトを占めています。
そこで今回は、長野県の上場企業の中で電気機器に属する有力企業をご案内します。
セイコーエプソン
セイコーエプソン(6724)は、諏訪市に本社を置くインクジェットプリンターの世界的メーカーです。時計のセイコーの関連企業です。最近では新興国向けに大容量のインクタンクを搭載したインクジェットプリンターを投入し、成果を上げてきました。
このほかにもプロジェクター、スマートアイウェア、時計、マイクロデバイス(水晶デバイスなど)といった製品を展開しています。
ミネベア
ミネベア(6479)の本社は北佐久郡にあります。とはいえ、同社はグローバル展開がかなり進んでいます。極小ベアリングで世界シェア6割といわれ、一般家庭では少なくとも100個のミネベア製ボールベアリング使われているとのことです(同社HPより)。
これに加え、近年ではスマホ用LEDバックライトで業績を拡大してきました。なお、2017年4月に電子部品のミツミ電機(6767)との経営統合が予定されています。
他にもある多彩な製造業
いかがでしょうか。このほかにも、半導体パッケージ、リードフレーム大手の新光電気工業(6967)、固定抵抗器のKOA(6999)、電気測定器の日置電機(6866)などが長野県を地盤にしています。
次の機会では、長野県のその他の製造業をご紹介します。
【2016年2月26日 投信1編集部】
■参考記事■
>>失敗しない投資信託の選び方:おさえるべき3つのNGと6つのポイント
LIMO編集部