2. 【パート・アルバイト】これからの働き方の選択肢

パート・アルバイトの人は、2026年10月から、以下のどちらかの働き方を選ぶことになります。

  • 週20時間未満で働く
  • 社会保険に加入して働く

どちらにも、長所・短所が存在します。それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に合った働き方を選択しましょう。

2.1 選択肢①:週20時間未満で働く

1つ目は、週20時間未満で働き続ける方法です。これにより、社会保険への加入対象から外れ、保険料の自己負担を回避します。額面の収入は抑えられますが、給与から天引きされる負担を最小限に留めることで、働く時間に対する「手取りの効率」を高める手段といえるでしょう。

また、賃金要件が撤廃されることで、週20時間未満であれば高時給の仕事に就きやすくなります。理論上、週の労働時間を20時間未満に抑えれば、いわゆる「106万円の壁」による社会保険加入は回避可能です。

ただし、年収が130万円以上になると、労働時間に関わらず家族の扶養を外れ、自身で国民健康保険や国民年金に加入する義務が生じる点には注意が必要です。 そのため、この方法は「130万円未満」という枠内で、労働時間よりも時給を重視して効率よく働きたい人に適した選択肢といえます。

一方で、時給が変わらなければ、労働時間を少なくする分収入が減ります。また、これまでに厚生年金保険への加入履歴がなければ、老後に受け取れる年金も国民年金が中心になる点に注意が必要です。

2.2 選択肢②:社会保険に加入して働く

2つ目は、社会保険に加入して働き続ける方法です。社会保険に加入するため保険料が差し引かれ、手取り収入自体は減少します。しかし、その分健康保険や厚生年金保険など、手厚い社会保障を受けられます。

また、賃金要件が撤廃されれば「月額8.8万円」という基準を気にせず働けるようになるため、これまで以上に年収を増やせる可能性が高まります。

ただし、収入が増えれば所得税や住民税の負担が生じるほか、年収が130万円(※)を超えるなど一定の基準を満たすと、家族の扶養を外れて自身で社会保険料(健康保険・厚生年金)を負担する必要がある点には注意しましょう。

結果として保険料の支払いは発生しますが、その分、将来の年金受給額が手厚くなる、傷病手当金が受けられるといった、自身で社会保険に加入するメリットを最大限に享受できる働き方ともいえます。

※20時間以上勤務で106万円超など、勤務先の規模や条件により130万円を待たずして加入義務が生じるケースがある