6. 猶予された保険料は卒業後に「追納」すべき?制度の仕組みとメリット

学生納付特例制度で猶予された期間の保険料は、将来受け取る年金額には反映されません。

年金額への反映について3/4

年金額への反映について

出所:日本年金機構「学生納付特例制度のポイント」

この期間をそのままにしておくと、将来受け取る老齢基礎年金が満額よりも少なくなってしまいます。

そこで活用したいのが「追納」という制度です。

猶予された保険料は、10年以内であれば後から納めること(追納)が可能です。

社会人になり経済的に余裕ができてから、将来の自分のために少しずつ納めていくというイメージです。

追納した保険料の全額が、その年の所得から控除される「社会保険料控除」の対象となるため、所得税や住民税の負担を軽減できるメリットがあります。学生時代に無理に納めるよりも、就職後に追納する方が税制面で有利になることが多いのです。

7. まとめ:学生時代の年金保険料は特例制度を賢く活用しよう

2026年度の国民年金保険料は、前年度から410円上がり、月額1万7920円となります。

学生には、この支払いを法律に基づいて待ってもらえる「学生納付特例」という権利があります。

この制度を申請して承認を受ければ、万が一の際の「障害年金」というセーフティネットを確保しつつ、将来の年金の受給資格期間も守ることができます。

マイナポータルを利用すれば、申請は数分の作業で完了します。ぜひ早めに手続きを済ませて、安心して学生生活を送りましょう。

7.1 【参考】国民年金保険料のこれまでの推移

国民年金保険料の変遷4/4

国民年金保険料の変遷

出所:日本年金機構「国民年金保険料の変遷」

※再編集記事

参考資料

和田 直子