“一億総中流”の時代は終わり、格差社会が広がりつつあると言われる現在の日本。できるだけ富裕層側に近づきたい…というのが、多くの人の本心ではないでしょうか。今回は富裕層の定義や資産状況と、お金持ちに学びたい貯蓄習慣をご紹介します。
富裕層の割合はどれくらい?
今回参考にしたのは、野村総合研究所が2018年に公表した調査結果。17年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模が推計されています。
総務省が公表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数のポイント」によれば、18年1月1日時点の全世帯数は5800万7536世帯。これらの数字をもとに、全世帯に占める富裕層の割合を求めたところ、下記のとおりとなりました。
富裕層・・・・・118万3000世帯(2.04%)
超富裕層・・・・8万4000世帯(0.14%)
合計・・・・・・126万7000世帯(2.18%)
(富裕層は世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満、超富裕層は5億円以上と定義されています)
富裕層=「純金融資産保有額が1億円以上の世帯」と定義すると、日本の約127万世帯が富裕層に該当します。これは全世帯の2%強を占める数字。50世帯に1世帯が富裕層と考えると、「意外に多いな」と思う人は少なくないのではないでしょうか。
なお、本調査における金融資産とは、預貯金や株式、債券や投資信託、一時払い生命保険や年金保険などを指し、不動産は含みません。純金融資産とは保有する金融資産の合計額から負債を差し引いたものになります。