3. 「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?
老後は年金だけで暮らせるのか。いまの60歳代・70歳代の実情を調査結果で見ていきます。
3.1 60歳代・70歳代の約3割が「年金だけでは日常生活費もカバーできない」というリアル
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025」では、二人以上世帯のうち60歳代の33.6%、70歳代の26.5%が、「年金だけでは日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。
止まらぬ物価上昇に家計が圧迫される中、健康や介護面での不安を抱えながら、切実な思いで過ごすシニア世帯の存在があります。
4. 年金の平均額から考える、これからの暮らし
年齢別の平均受給額を見ると、65歳以降の厚生年金はおおむね月14万円~16万円台、国民年金は5万円~6万円台で推移しています。
一方、「家計の金融行動に関する世論調査」では、二人以上世帯の60歳代・70歳代のうち約3割が「年金だけでは日常生活費をまかなえない」と回答しており、年金収入だけに頼る生活の厳しさもうかがえます。
こうしたデータからも、平均額はあくまで目安のひとつであることが分かります。実際の受給額や必要な生活費は人それぞれ異なるため、自身の状況と照らし合わせながら確認していくことが重要です。
まずは家計の土台となる年金の見込み額を把握し、今後の生活設計を考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」
中本 智恵
