なぜ「1ブランドのエルメス」が「75ブランドのLVMH」に迫れるのか?
時価総額を押し上げる“超高収益モデル”の正体
出所:金融経済Youtubeチャンネル「ミライド」
エルメス(Hermès)とLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)。ラグジュアリーブランドを代表する2社ですが、ビジネスモデルも投資対象としての性格も驚くほど対照的です。
しかし近年、株式市場では両者の差は急速に縮まっています。なぜ「1ブランド企業」のエルメスが、「75ブランド帝国」のLVMHに迫れるのでしょうか。
今回は、モニクル総研の木村 敬子さんと泉田良輔さんが、「ラグジュアリー2大巨頭」を徹底比較した動画の内容を記事化してご紹介します。
1. 「1ブランドのエルメス」と「75ブランドのLVMH」
まず、ラグジュアリーブランド業界の全体像を見てみましょう。アイコンバッグの価格帯によるヒエラルキーでは、その頂点に位置するのがエルメスです。
一方で、LVMHは「ルイ・ヴィトン」を筆頭に、「ディオール」「セリーヌ」「ロエベ」「ティファニー」など、75以上のブランド(メゾン)を傘下に収める巨大ブランドグループです。
この業界は、LVMHのようにM&Aで勢力を拡大するブランドグループと、エルメスやシャネル、ロレックスのように独立を維持するブランドに大きく分かれています。
著者
ミライド powered by モニクル総研
YouTube channel powerd by Monicle Institute of Research
「ミライド」は、モニクルグループのシンクタンクであるモニクル総研が運営する金融・経済YouTubeチャンネルです。証券アナリストの泉田良輔、木村敬子、ファンドアナリストの篠田尚子が研究員として在籍し、金融や経済ジャンルを中心に、ビジネス、テクノロジー、キャリア、ヘルスケア、スポーツに関わる話題などをアナリスト視点で深堀り解説します。データ分析やキーマンへのインタビューを通じて、ビジネスパーソンや一般投資家に役立ていただけるようなコンテンツを配信しています。(最新更新日:2025年12月5日)
監修者
京都大学文学部を卒業後、京都大学大学院文学研究科修士課程修了を経て、シティグループ証券、フィデリティ投信にて証券アナリストとして勤務。証券アナリスト時代はヘルスケア、小売、金融、半導体製造装置、テクノロジーなど様々な業界の産業分析、企業分析を担当。その後、Googleの広告営業部にてインダストリーアナリストとして営業チームの営業戦略立案やEコマース業界や旅行業界の顧客へのデジタルマーケティング提案に従事し、金融業界や消費財、化粧品、ラグジュアリー業界担当の営業チームの統括部長を歴任。2024年4月に、株式会社モニクルに参画し、同社執行役員 経営企画室長に就任。
モニクル総研では、金融業界でアナリストとして様々な産業分析、財務分析をしてきた経験、テクノロジー業界での実務経験、経営企画領域の担当経験や社外取締役の経験を元に、金融、投資、テクノロジー、コーポレート領域を中心にレポートを執筆。
カッパ・クリエイト株式会社 社外取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。