管理組合の活動は大きく2種類に分かれます。1つ目は年1回開催される定期総会です。組合員全員が参加する会議であり、マンション全体の方針を定める議案を検討します。もう1つは理事会です。理事会は定期総会で選ばれた組合員が役員となり、総会で決まった内容を実施していく実働機関です。定期総会が毎年開催されていなかったり、理事会の頻度が極端に少なかったりする場合は要注意です。管理組合が正常に活動していない恐れがあります。

4. 3年分の総会議案書と議事録を確認しておく

そのマンションの状況を一番把握できるのが総会の議案書です。活動の報告と今後の予定が書かれているので、管理組合の活動状況が見て取れます。特に直近3年ぐらいを比較しながら見ていくと「管理組合収支の推移」や「長期修繕計画の工事実施状況」なども把握できます。パッと見るときれいなマンションが実は修繕積立金の残高が少なく、将来的には大幅に値上げしなければならない状況かもしれません。

5. 同じ役員の留任状態を確認しておく

同じ組合員が長年役員を務めている管理組合が時々あります。管理組合がどのようなことを検討しているのかを継続的に把握できているというメリットがある一方で、同じ組合員だけに知識や情報、経験が集中してしまっているというデメリットがあります。「あの人に任せておけば大丈夫」という人任せの管理組合になってしまっていると、その人が転居したときに上手く運営が出来なくなってしまいます。多くの組合員が意見を出し合って建設的な議論を重ねていく姿こそ管理組合が良好に運営されている姿です。

まとめ

中古マンションのストックが増えていく中、購入検討者に選ばれるマンションであるためには、適切な維持管理がなされていることがこれまでよりも重要になっていきます。管理は日々の生活でなかなか見えにくい部分ではありますが、長い時間の中で大きな差となって表れます。


これからマンション購入を検討される方は、購入したマンションが長く資産価値を維持するために管理面にもスポットを当てて理想の住まいを探してみましょう。

マンションジャーナル