5. 申請方法は2つ|電子申請と郵送の違いを比較

新たに年金生活者支援給付金の対象となる方に、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が2025年9月1日(月曜)より順次送付されています。

今回の年金生活者支援給付金の申請方法は2つ。

5.1 年金生活者支援給付金の申請方法1.電子申請による提出【2025年から】

今年から電子申請による提出が可能になりました。

電子申請に必要なものは、スマートフォンとマイナンバーカード(※マイナンバーカード受け取り時に設定したパスワード(数字4桁)& 署名用電子証明書パスワード(英数字6桁~16桁)も必要です)。

また、事前にマイナポータルの利用者登録と、マイナポータルとねんきんネットの連携が必要です。

電子申請は、マイナポータルのトップ画面か、マイナポータルに届いたお知らせから入ります。その後、基本情報や内容の確認と、必要箇所の入力をおこない、申請内容の確認をして電子署名の付与で申請をおこないます。なお、電子署名の付与には、マイナンバーカードと署名用電子証明書のパスワード(英数字6桁~16桁)が必要です。

マイナンバーカードの読み取りなどもおこない、「年金生活者支援給付金を請求する(申請完了)」の画面が表示されたら、申請は完了です。

日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きは スマートフォンによる電子申請をご利用ください!」10/10

日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きは スマートフォンによる電子申請をご利用ください!」

出所:日本年金機構「年金生活者支援給付金の請求手続きはスマートフォンによる電子申請をご利用ください!」

なお、申請後の処理状況については、マイナポータルから確認できます。

年金生活者支援給付金は申請しないともらえない制度です。申請方法の詳細については日本年金機構のホームページなどで確認し、また申請後には申請状況についても確認するようにするとよいでしょう。

※電子申請により提出すれば、郵送による提出は不要です。

5.2 年金生活者支援給付金の申請方法2.郵送による提出

郵送については、年金生活者支援給付金請求書(はがき型)の必要箇所を記入して同封の目隠しシールを貼り、切手を貼ってポストに投函しましょう。

6. 対象でも申請しなければゼロ円|給付額・条件・手続きの総確認で取りこぼし防止を

年金生活者支援給付金は、一定の所得以下の年金受給者にとって重要な収入の上乗せとなる制度ですが、申請が必要である点が最大の注意点です。

対象条件を満たしていても手続きを行わなければ受給できず、見逃してしまうケースも少なくありません。

また、給付額は一律ではなく、年金の種類や所得状況によって変わるため、自分の状況に応じた確認が欠かせません。

さらに、申請方法も電子申請と郵送の2つがあり、手続きのしやすさも改善されています。

4月の新年度は制度を見直す絶好の機会です。まずは自身が対象かどうかを確認し、該当する場合は早めに申請を進めることが、家計の安定につながります。

7. 【ご参考】2026年4月からの年金新ルール:手取りを増やすために知るべき4つのポイント

2026年度(令和8年度)の幕開けとともに、私たちの「老後の財布」を左右する年金制度の大きな転換期がやってきました。

物価高騰が続く中、保険料の引き上げというシビアな現実がある一方で、国も「受給額のアップ」や「働くシニアへの優遇措置」を打ち出しています。

今年度の年金改定について、すでに前段で解説したものもありますが、4つのポイントを解説します。

7.1 国民年金保険料:月額「1万7920円」への改定と対策

自営業者やフリーランス、学生の方などが納める国民年金保険料。令和8年度は月額1万7920円となりました。

毎月の固定費が増えるのは痛手ですが、ここで重要なのは「払い方」です。

現金やカードでの「前納」や「口座振替」を組み合わせることで、年間で数千円単位の割引を受けることも可能です。

上昇する保険料に対して、いかに「賢く節約するか」が大事になります。

7.2 受給額の引き上げ:厚生年金のモデル世帯は「月23万7279円」へ

物価や賃金の上昇を受け、今年度は受け取れる年金額もプラス改定となりました。基礎年金は1.9%、厚生年金は2.0%の増額です。

具体的な金額の目安(満額受給の場合)は以下の通りです。

  • 昭和31年4月2日以降生まれ:月額7万608円
  • 昭和31年4月1日以前生まれ:月額7万408円

また、平均的な収入で40年働いた夫と専業主婦の妻という「モデル世帯」の場合、2人分の合計額は月額23万7279円となります。自身の正確な額は、毎年6月に届く「年金額改定通知書」で確認をしましょう。

7.3 低所得者支援:給付金も「3.2%アップ」の5620円へ

年金収入が一定以下の世帯を支える「年金生活者支援給付金」も、物価高に対応して手厚くなります。

令和8年度の基準額は、前年度から3.2%という伸び率で改定され、月額5620円となりました。

ここで最も注意すべきは「申請漏れ」です。新たに対象となる方には日本年金機構から案内が届きますが、ハガキを返送しない限り1円も支給されません。

届いた封筒やハガキは、早めに開封・返送するようにしましょう。

7.4 在職老齢年金:働くシニアの「月65万円の壁」への緩和

現在働いている、あるいはこれから働く予定のシニア世代にとって最大の注目点が、年金カットルールの緩和です。

これまでは「給与+年金」が月51万円を超えると年金が削られていましたが、令和8年度からはこの基準が「月額65万円」へと大幅に引き上げられました。

「年金を減らされたくないから仕事をセーブする」という必要がなくなり、しっかりと稼ぎながら満額の年金を受け取れるチャンスが広がりました。

7.5 【まとめ】制度の追い風を受け、マネープランを再構築しよう

2026年4月の改定は、物価高への備えと、シニア世代の積極的な社会参加を支援する内容が詰まっています。

制度を正しく理解し、自分のライフスタイルに当てはめることで、将来の「手取り」は確実に変わります。

今回の4つのポイントを指針に、今一度ご自身のマネープランを見直してみてはいかがでしょうか。

参考資料

橋本 優理