4. 長く働ける時代だからこそ、「お金の寿命」を延ばす準備を

今回の調査から、シニアを取り巻く「長く働ける環境」と、年金だけでは賄いきれない「家計の厳しさ」の現実が浮き彫りになりました。特に深刻なのが、私たちが日々実感する物価高の影響です。

「カレーライス物価(平均、2026年基準改定)」5/5

「カレーライス物価(平均、2026年基準改定)」

出所:帝国データバンク「「カレーライス物価指数(2026年基準改定)」調査 ―2026年1月」

家庭の食卓の指標となる「カレーライス物価」は2026年1月に1食370円と過去最高値を更新しています。10年前から約5割も高騰したこの数字は、退職金や年金という「入ってくるお金」だけでなく、生活コストという「出ていくお金」への目配りが不可欠であることを物語っています。

2026年2月にはコメ価格の下落により7カ月ぶりの値下げ(367円台)が見込まれるものの、依然として高値圏にあり、原油高によるさらなる影響も予断を許しません。このように変動の激しい時代だからこそ、まずは自身の退職金制度を確認し、老後の収支をシミュレーションしてみることが大切です。

長く働いて労働収入を維持することはもちろん、新NISAなどを活用した資産運用で「お金にも働いてもらう」視点を持つことが、物価高に負けない家計を作る近道となります。単なる節約だけでなく、賢い運用と就労を組み合わせることで、物価変動に左右されない安心感を手に入れることができます。あなたの理想のセカンドライフを形にするために、今日から具体的なマネープランを描き始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

村岸 理美