3. 「年金だけでは足りない」現実…毎月4.2万円の不足、貯蓄切り崩しのシビアな家計収支

総務省の2025年家計調査で65歳以上の家計についてみていきましょう。

3.1 【65歳以上の夫婦のみの無職世帯】

65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2025年-3/5

65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2025年-

出所:総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2025年(令和7年)平均結果の概要」

総務省の2025年家計調査によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、年金などの実収入が月額25万4395円に対し、消費支出は26万3979円となっています。税金や社会保険料を差し引いた可処分所得で考えると、毎月約4万2千円の不足(差額)が生じています。

3.2 【65歳以上の単身無職世帯】

65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2025年-4/5

65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2025年-

出所:総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2025年(令和7年)平均結果の概要」

単身無職世帯でも毎月約3万円の不足となっており、年金だけではまかなえず、貯蓄を取り崩して生活している実態が見えてきます。

支出の内訳を見ると、食料や光熱・水道など生活に欠かせない費用の割合が大きく、節約できる余地はそれほど多くありません。こうした状況から、年金収入だけで家計をやりくりするのは簡単ではなく、不足分を貯蓄で補いながら生活している高齢世帯も少なくないと考えられます。