「シンボルツリーを植えたいけれど、大きくなりすぎて手に負えなくなるものは避けたい……」
「常緑で花も楽しめる、ちょうどいい庭木がほしい」
そんな庭づくりの悩みをお持ちの方に、おすすめしたい庭木があります。それは、近年注目を集めているオーストラリア原産の「オージープランツ」のひとつ、「ブラシノキ」です。
シンボルツリーとしてわが家の庭に植えて25年ほどになりますが、初夏には木全体に真っ赤な花が咲き乱れます。通りがりのご近所さんも、思わず足を止めてしまうほど圧巻の存在感です。実際の写真とともに、栽培のコツとともに紹介していきますね。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境、品種などによって異なりますので、ご注意ください。
1. わが家のシンボルツリー!オージープランツ〈ブラシノキ〉
わが家の庭で初夏に満開に咲く〈ブラシノキ〉1/8

著者撮影
今回紹介するブラシノキは、オーストラリア原産のオージープランツです。品種にもよりますが、わが家の庭で育てているブラシノキは、高さは3m程度に収まっています。
適度に剪定(せんてい)をすることで、自宅の2階の窓まで届かない程度の大きさになるよう仕立てていますが、もっとコンパクトに育てることも可能です。
ブラシノキは、別名「キンポウジュ」とも呼ばれます。漢字で「金宝樹」と書くことから、縁起の良い庭木としても愛されています。
園芸店では、春先から初夏にかけて5〜6号鉢(直径15〜18cm程度)の苗が、1500円〜3000円前後の価格帯でよく出回りますよ。
2. 初夏に真っ赤な花でいっぱいに!圧倒的なブラシノキの花
ブラシノキの花は、まるでブラシのような不思議な姿です2/8
著者撮影
毎年初夏になると、まるで瓶を洗うブラシのような不思議な形の赤い花をたくさん咲かせます。まさに、ブラシノキという名前がつけられたのも納得のフォルムです。
一つ一つの花も美しいのですが、樹木の全体を覆いつくすように真っ赤な花が咲き誇る時期の庭は、圧巻のひと言。
通る人が足を止めて見入っている姿をよく目にします。まさに「シンボルツリー」にぴったりの存在感です。
3. ブラシノキ栽培のコツ
適度に剪定するといい樹形になり、花がたくさん咲きます3/8
著者撮影
オーストラリアの自然を生き抜くオージープランツなだけあって、ブラシノキは暑さや乾燥に強く、とても丈夫です。寒さには少し弱いですが、関東南部以西の温暖な地域であれば、地植えのままでも元気に冬を越してくれますよ。
関西地方に位置するわが家の過酷な庭の環境でも、常緑のまま一年を通してすくすくと育っています。
植え付けは、遅霜の心配がなくなるころから梅雨に入る前の5~6月頃が適期です。とても根がデリケートな植物ですので、根鉢は一切崩さずに優しく植え付けましょう。
成長の過程では細長い枝を次々と伸ばしていきますが、モリモリと元気な花を咲かせ、樹形をきれいに整えたいなら、花が終わった直後か新芽が伸び始める前の早春に、飛び出している枝を切り揃えるだけで十分です。
枝は細めでしなやかなので、大きめの剪定ばさみや枝切りバサミ、高枝切りバサミなどでも切りやすく、枝が固い樹木より剪定しやすいのも嬉しいポイントです。枝のどこで切っても大丈夫なので、初心者でもチャレンジしやすいと思います。
4. 〈ブラシノキ栽培25年の経験談〉関西地域で30cmの積雪にも耐えて、すくすく育っています
満開のブラシノキ。近所の方が足をとめて眺めていることも4/8
著者撮影
関西地域のわが家では、多いときで30cmほどの雪が積もることがあります。
約25年前、植え付けたばかりのころは心配しましたが、ブラシノキの枝は細くてしなやかなため、雪の重みを上手く逃がしてくれて、わが家の庭では枝が折れるようなトラブルはほとんどありませんでした。
庭木として地植えで育てていますが、霜が降りる日があっても元気に寒い冬を越してくれます。
5. 日々の暮らしに寄り添う、わが家の〈シンボルツリー〉
別名「キンポウジュ」とも呼ばれるブラシノキ。満開の花を咲かせています3/8
著者撮影
大きくなりすぎず、一年中緑を保ちながら目隠しにもなり、初夏には庭の主役になるほどの情熱的な花を咲かせる、わが家の庭のシンボルツリー〈ブラシノキ〉。
剪定はお花が終わったあとの軽いお手入れだけでも自然と樹形が整い、夏場には程よい大きさの心地よい木陰を作ってくれる、とても頼もしい存在です。
植え付けてから数年もすれば、ご近所さんが二度見するような立派な姿へと成長してくれるはずです。
これからの時期はちょうど植え付けに適していますので、ご自宅のシンボルツリーとして庭にお迎えして、その生命力あふれる姿を楽しんではいかがでしょうか。
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