4. オルカンとS&P500、パフォーマンスに差がつく理由は投資先の違い

「全世界」と「米国」、一見すると全く別物のように思えますが、実は主要な構成銘柄はほぼ同じです。

4.1 オルカンとS&P500の組入上位5銘柄は”同じ”

2026年1月末時点の両ファンドの組入上位銘柄を見ると、トップ5は共通しています。

  • 1位:NVIDIA
  • 2位:Apple
  • 3位:Microsoft
  • 4位:AMAZON.COM INC
  • 5位:ALPHABET INC-CL A

いわゆる「ビッグテック」がどちらのファンドでも牽引役となっており、これが両者のパフォーマンスを似通わせている正体です。

4.2 でもパフォーマンスに差が出るのは「構成比率」の違い

それなのにリターンに差が出る理由は、「米国株の密度」にあります。

S&P500:米国への集中投資

米国の主要500社に絞っているため、上位銘柄の比率が高くなります。米国株が爆発的に伸びる局面では、この「集中投資」が最大の武器となります。

オルカン:グローバルな分散投資

構成の約6割は米国ですが、残りの約4割は日本や欧州、新興国に分散されています。直近1年でオルカンが優勢だったのは、米国以外の地域(日本株の好調など)がパフォーマンスを下支えしたためと考えられます。

5. まとめ

「これからも米国が世界経済をけん引する」と信じるならS&P500、「米国のさらなる成長を期待しつつもリスクを分散させておきたい」と考えるならオルカンが適していると言えるでしょう。

投資に「絶対の正解」はありません。20年、30年という長い期間において、自分が最も納得感を持って持ち続けられるものを選ぶのが大切です。

【投資に関するご注意】 本記事は、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。投資には元本を割り込むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行われるようお願いいたします。

参考資料

和田 直子