学校の歯科検診の日の朝、丁寧に歯磨きをした思い出がある方は筆者だけではないことでしょう。子供が小学生になり、歯科検診当日の朝はいつも以上に「しっかり歯を磨きなさい!」と声をかけてしまいがちです。後日渡される検査結果に「虫歯あり」と書いてあれば、すぐに歯科医院に連れて行かれる子供は多くいます。

しかし、学校の歯科検診は流れ作業のため、短時間で細かく見ることは不可能に近いもの。実際、筆者の子供の集団検診結果表には「虫歯なし」にチェックがあったものの、その数日後、仕上げ磨きの際に小さな虫歯を発見したことがあります。

特に就学以降は、成長とともに親が仕上げ磨きをする機会も減っていくので、気がつかないままになることも少なくありません。学校の歯科検診で見落とされた虫歯は、痛みが出てから分かる、ということもあるのです。

そこで今回は、定期的に歯科健診に行く大切さと歯科医院を探すコツについて、筆者の経験を紹介していきます。子供時代から通院することで、自然と歯を清潔にしようとする気持ちが出てくるはずです。

定期健診の大切さを痛感した経験

ここでは、子供に歯科医院の定期健診を受けさせる大切さを感じた経緯を説明していきます。

子供は虫歯以外のトラブルも多い

筆者自身、「虫歯になってから行けばいいのでは?」と思っていました。しかし、子供を育てていると、乳歯が抜ける前に下から永久歯が出てくるなど、素人では対処しきれないトラブルに出くわすことが多々ありました。また、歯のトラブルは痛みを伴うことが多いのも対処に困る点です。

上の子が小学2年生になった頃、「さあ寝よう」と準備をしていたら、抜けそうだった乳歯と下から出てきている永久歯がぶつかり合い、激痛で我慢できそうにない状況に。仕事の遅い主人がいない時間帯だったので、3人の幼子を連れて夜間救急歯科に駆け込むことになりました。

救急担当の歯科医に見てもらいましたが、「かかりつけけで定期健診を受けていると、乳歯が抜ける前に永久歯が後ろから生えてこないかチェックされるよ」と言われました。つまり、歯の状態を確認してもらい、永久歯の成長が早ければ乳歯を抜いて、変な場所から永久歯が出てくるのを避けることもできるのです。

その言葉を聞いて以降、子供達を定期健診に連れて行くようになりました。

歯に対する子供の意識が高まる

筆者が子供の頃は歯医者に定期健診に行くという考えもなく、自分の親も同様だったので「トラブルが起きたら行く」の繰り返しでした。

一方で、歯科医院の定期健診に行っている筆者の子供達は、適当にブラッシングすることがなくなり、仕上げ磨きをお願いしてきます。また、虫歯の有無を気にしたり、乳歯が抜けた後の永久歯の生え方も気にするまでになっています。

定期健診に行っているから虫歯予防への意識が高まると断言はできませんが、定期的に通院することで、歯を大切にしようとする気持ちが芽生えてくると感じています。

子供に適した歯科医をどう見つける?

次に、子供に適した歯科医をどう見つけたか、筆者のケースを説明していきます。

ママ友の口コミは外せない

良い病院の情報はママ友たちの間でよく話題に上るものです。実は、筆者の家ではかかりつけ歯科医を一度変えたことがあります。